アメリカのイージス艦が、フーシ派が撃ってきたミサイルを、CIWSで撃墜したと言うんだが。

これって、かなり追い込まれた迎撃です。

もっと早い時期に、対空ミサイルで撃ち落すべきものなんだよね。

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米イージス艦あわやミサイル直撃! 寸前で撃ち落した「機関砲」とは 自衛艦にも同様の装備が
2/3(土) 18:12

「目視できた!?」超至近距離まで飛来した敵ミサイル

アメリカ大手メディアCNNによると、2024年1月30日(火)の夜、中東イエメンの武装組織フーシ派が発射した巡航ミサイルが、紅海に展開しているアメリカ海軍のミサイル駆逐艦「グレーヴリー」の至近に飛来。

ミサイルは距離1マイル(約1.6km)まで接近したため、同艦がCIWS(近接防空システム)と呼ばれる20mm機関砲で撃墜したそうです。

CNNはその情報源を米当局者としており、撃墜時の詳細については明らかにされていません。

しかし、該当地域を担当するアメリカ中央軍の公式X(旧Twitter)では、1月30日23時30分に現地で対艦巡航ミサイル1発による攻撃があり、駆逐艦「グレーヴリー」がこれを撃墜したという投稿(2月1日12時確認)が行われていることから、攻撃があったのは事実のようです。

 CIWSは、MK 15「ファランクス」の名称で採用された個艦防空用の近接防御火器です。

口径20mmの多銃身機関砲(いわゆるバルカン砲)と、目標補足・追尾用レーダーがひとつのシステムとしてまとめられた全自動迎撃システムであり、その発射速度と反応速度から航空機だけでなく艦に向かってくるミサイルも迎撃することが可能です。

 攻撃に晒されたときには、自艦を守る「最後の砦」的な存在として、空母から小型のフリゲート、補給艦や揚陸艦などの補助艦まで広く配備されています。

持ってて良かった近接防御火器 海自も

 今回の攻撃でCIWSが戦果を挙げたことは、装備品として想定されたとおりの性能を発揮したことになりますが、同時にひとつの疑問も生まれます。

現代の軍艦はミサイルや航空機といった空の脅威に対しては、機銃よりも射程の長い艦対空ミサイルでこれに対処し、自艦に被害が及ばない遠距離でこれを迎撃するのが定石です。

 つまり、近距離でしか迎撃できないCIWSが使われる状況というのは、それだけ艦に脅威が近づき、差し迫った状況になったとも考えられます。

実際、CNNが報じた1マイル(約1.6km)まで接近という情報が正しければ、駆逐艦「グレーヴリー」にフーシ派の対艦巡航ミサイルが命中する可能性も高かったともいえるでしょう。

 駆逐艦「グレーヴリー」は2023年より、空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」を中心に編成された同空母打撃群としてこの地域に派遣されており、12月20日にはイエメンから発射された対艦弾道ミサイル2発を撃墜しています。

 また、今年1月12日の米英によるフーシ派への攻撃では、搭載したトマホーク巡航ミサイルを発射しています。

 なお、CIWSは海上自衛隊も採用しており、大小さまざまな護衛艦や補助艦などに装備・運用しています。

今回の件は、図らずもCIWSの有用性を再確認できた事案になったのかもしれません。
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「対艦巡航ミサイル1発による攻撃」

スピードは音速に近い速度ですので、1マイルの距離で撃墜したということは、着弾まで5秒という切羽詰まった状況だったですよ。

相当危ない。

これはもう、撃たれる前に撃たないといかんでしょうね。


フーシ派攻撃の頻度が、上がるんじゃないかねえ

アメリカは基本的に、やられそうになったら徹底的にやりますからね。

日本の自衛隊と違い、危険を感じたら先に撃てでしょう。

自衛隊だってそうでなきゃ、隊員を守れませんて。


ネット民のコメント

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今のトレンドでは射程が長く命中率が高いSeaRAM(ファランクスCIWSのレーダー部に短射程ミサイルを組み合わせたもの)が採用される傾向が強いですが、やっぱり機関砲は安価なのがメリットですね。
とはいえ、昔海自のイベントで聞いたところによると日本ではタングステン弾芯を使っているので、嘘か真か一発7万円ほどだそうですが……
ミサイルは安くとも一発数千万円からですから、それに比べたらよっぽど安い。

CIWSによるハードキルは最終手段、実際にはECMなどにて対抗するが、効果がない場合や直撃が避けられない場合に高性能機関砲を用いるとはいえ、単発ならまだしも飽和攻撃を仕掛けられた場合はハードキルでは間に合わないので、ソフトキルによる回避行動が重要になる。

元自衛官(空自だが)の見解だがSAMは貴重だし 今回撃破したミサイルは比較的性能が低かった可能性があり、つまり意図してCIWSを選択したのかもしれない。という意見だった。フーシ派のもつ低性能なミサイルが相手なら、SM-2やESSMはトゥマッチかもしれない。そしてCIWSが対応しきれなくてもESSMの最小交戦距離であればカバーできるそうだ。
検討してみる価値がある話だと思えた。

ウクライナの防空でも、ドイツの古い移動式機関砲対空兵器がロシアの放ったドローンに対する有効性を証明したとも。
安価な敵ミサイルに高価なSAMを当てるより、自動制御による安価な機銃弾で撃ちまくって落とす方がコスパは高い。

まるで米イージス艦の迎撃対応が杜撰であるかのような見出しだが、全く問題なく記事にあるとおりの近接防御ウェポンで何事もなく済んだだけの話。海自艦艇でも日頃から様々な想定で充分に訓練しており、万一の際でも冷静対処するでしょう。

このMk15CIWSは軽量で床下に設備を必要としないので、強度さえ確保出来れば何処にでも設置出来る利点があり捜索レーダーと補足レーダーを持っているために他の設備がいらないという利点がある一方で威力不足が指摘されています

1.6kmというのがどのくらいの距離感なのか知らなければならない
極超音速ミサイルの巡航速度は少なくともマッハ5で時速6000km/h程度、1.6kmの距離は1秒も必要ない
マッハ0.75の亜音速ミサイルを想定するなら6~7秒となり、それでもたった数秒の距離なのだ

ウクライナでも、時代遅れで戦力外とされていた「ゲパルト」が、機関砲でロシアのドローンを撃墜して活躍していますね。
先日もM2「ブラッドレー」歩兵戦闘車が、ロシア軍の新鋭戦車T-90Mを機関砲で撃破しました。
ウクライナの実戦でも機関砲が見直されています。

CIWSは最終手段で最後の砦でまあ祈れってレベルだからね。
今回はたまたまうまくいったからよかったけどそれまでの過程を今後検証すると思うけどね。
だから対策の観点からも公開などしないけどすごく興味があります。

CIWSの機関砲の射程は1.5km、1台あたり5目標の処理が限界なので、今は射程が9kmあり、10以上の目標に対応できるSeeRAMが配備される場合が多くなっています。
それに、機関砲の弾丸には追尾能力はありませんから、ミサイルの方が命中精度を考えても有利でしょう。

このバルカン砲は、風の強さ・波の高さには対応する事が出来るだろうか?当然、相手方もその環境に影響及ぼすのでは?薬莢が沢山散らばるだろう、リサイクル出来れば最高だなぁ。

> 同時にひとつの疑問も生まれます。現代の軍艦はミサイルや航空機といった空の脅威に対しては、機銃よりも射程の長い艦対空ミサイルでこれに対処し、自艦に被害が及ばない遠距離でこれを迎撃するのが定石
疑問と言うか… 定石ではあったんだけどミサイルが万能ではない事にも気付いたから80年代に最後の砦として実用化したんだな。

比較的低速で迎撃を回避せずにまっすぐに飛んでくるなら "確実に撃墜できる" と判断して1度の射撃で数百発 (?) を消費するであろう20ミリ弾と比較しても高価な艦対空ミサイルをあえて使わなかったのだと思う。それだけ信頼性のある迎撃システムだということ。(ミサイルではなく大型の自爆ドローンだったのかも)

フーシ派の巡行ミサイルが一発だったから良かったがもし数発撃たれていたら迎撃は失敗したかもしれないですね。何故それほど至近まで飛来させたのか?SeeRamの射程の内に検知出来なかったって事なのだろうか?これで空母守れるのか、ちょっと不安。海上自衛隊には良い範例となったのでは?

至近距離まで来たことはわかりますが、問題は、ミサイル発射から検知、検知から照準を合わすまでの時間と距離。
そして、照準を合わしてからの余裕度が気になります。

ジパングにも出てたけど連射が頼もしいぶん、すぐ弾切れになりそう。イージス艦は敵と距離がないと優位性が発揮されない。これを使う時点でけっこうギリギリの駆け引きだったのかも。

最後の最後は古典的な弾丸バラマキシステムが艦を守ったということ。おそらくドローン等もファランクスが対応することになるだろうが、飽和攻撃に対応出来るか? 巡航ミサイル、空対艦ミサイル、ドローンと撃ち落とす対象は増えるばかり。 個艦防御以外にも対処する目標は多数。

20mm機関砲で直撃寸前にミサイル撃ち落とすって、ハイテク兵器もさることながら、そういうオーソドックスなマニュアル兵器も大事だということだな。それを扱う人員の訓練もあわせて。

ミサイルの高コスト故にわざとCIWSで迎撃させた?というコメが散見されるが、馬鹿も休み休みにして欲しい。実戦で自らの艦に対艦ミサイルを至近距離まで接近させたのはヒューマンエラーか判断ミス、或いは機器の故障以外にあり得ないだろ。
多分この事案は米海軍内で徹底した検証が行われる筈。何故艦を危険な状況に晒したのか?場合によっては艦長更迭に繋がる事案だ。

艦に当たっていたら、フーシー派は殲滅させられていたんじゃないか?
フーシー派はそれが本当に民族のためにやっているとおもっているのか?
民族のことを思えば、攻撃じゃない。足して2で割るか3で割るかは、多少あるだろうが、互いに主張と譲歩の話し合いだ。

最近ロシアのコルベット艦が無人機の攻撃で沈んだが、イージスも無人機の飽和攻撃なら沈むのか
それとも無人機に積める程度の爆薬では沈むことはないので無視しているか気になる

対空用に装備されているシスだがウクライナの水上ドローンがロシアの艦艇を撃沈させている以上水面に向けて迎撃出来るシスも装備しないと何百億のイージス艦が数十万円の水上ドローンに撃沈される日が来る

元から対艦ミサイルの迎撃は想定されてる。
ドローンの飽和攻撃(対艦ミサイルより低コスト)?を防げるかどうか?
高確率で防げてもコストが見合うのか?
(ドローンと迎撃手段、ドローンで万が一にも?高価な軍艦を破壊されるリスク)

深い意味は無いけど、日頃から火器管制レーダーを作動させておく必要がある。 そうしないと、他国の航空機やドローンでの攻撃もあり得るしね。

射程内に味方艦艇がいない場合は頼りになる防御兵器だということだろう。
誤射事故の理由が明確なら、とっくに対策済みかもしれないけれど。

海上自衛隊のCIWSは機関砲の弾丸にタングステン合金を使用しているようだが、米海軍の劣化ウラン弾と効果や価格はどのくらい違うのだろうか。

ミサイルで迎撃し撃ち漏らしたら今回のCIWSで迎撃するんじゃないの?
レーダーで見逃した
ミサイルで迎撃したが失敗
どれなんだろう?
とりあえず複数のミサイル攻撃には予想より弱く被弾するのかな

これ、「1.6kmの距離から迎撃射撃を始めた」のか「1.6kmの距離で撃墜した」のかどっちなんだろう?
前者なら撃墜した地点ははるかに艦の近くであり、艦に損傷があったんじゃなかろうか?

CIWSか、ジパングを思い出したよ。
ドーントレスと対決で圧勝でしたね。
まあフィクションで時代が違うんですから当然なんですけど、
現実の現場はヤバイと思ったんじゃないかな。

逆にある意味良かったですね。
イージス艦に巡航ミサイル1発ぐらいでは沈没しないだろし、1発でも当てたら米軍が理性なくして10倍返しされるところだよ。
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