往路は JAL の直行便を使ったが、帰りはジャカルタ乗り継ぎのガルーダを使うことになった。

 

 で、これが寒いんだ!。昔インドネシアへ出張に行った取引先の人が「インドネシア人は寒い位に冷やすことがサービスだと思っている」と言っていたが、当にそれ!と叫びたくなる位寒かった。

 

 温度計を持っていってないので分からないが18℃なんてもんじゃない、13℃位しかないんじゃないかと思うくらい寒い。席について冷えた座席に思わず気分が悪くなってしまった。CA に「寒いのでなんとかしてくれ」と言っても上席に言っておくという返事しか呉れない。どうなったかの報告も、実際に気温が上がることもなかった。完全に会社のポリシーですね。

 唯一の救いは、空席が目立っていて、毛布が余っていたので三枚(背中側に一枚、腹側に二枚)かけて足を伸ばして横になれたのが救いだったが、ヌクヌクでなんて望むべくもなかった。

 対策と言えばいいのかどうかわからないが、日本の冬から VK の夏に旅行すると考えると、日本に合わせて厚着をした上で GA を使うならそれもアリかな?。機内で日本の冬着の上にケット一枚位が丁度いい感じに思える。

 

 機内食は、MEL 発の便では チキン or ビーフ だったのでチキンを頼んだらインドネシア風のチャーハンが出てきた。CGK 発の便では チキンライス or ☓☓☓☓ だという。どうしても聞き取れなかったが、それなりに口真似をしてチキンライスでは無い方を貰った。感じは巨大な卵焼き。味は共に「機内食」です。降機時に名前を聞いたら「フリタッタ」 だそうです。

 あと、寒い機内でアイスクリームのサービスがあった。何が何でも「涼しい・寒いが正義!」というポリシーを強く感じるエアラインである。

 特筆するものも無いけど、カトラリーが木で水を吸うのでエライ使いづらい。「エコのフリ」はやめて欲しいと思う次第である。

 

 

 乗り継ぎのジャカルタ空港も寒かったことを申し添えておく。

 

 

 そう考えると、カンパニーのポリシーじゃなくて、インドネシアの常識:コモンセンスとして風邪をひく位冷やせ!ってのがあるのかもしれない。

 何が必要か必要でないかというのも行ってみないと分からないこともある。

準備不足で・思わず・日本では考えられない、「しまった、これが欲しかった」「持ってきて良かった」「別に要らないかな」を羅列しておく。

 

 現地SIM。空港等の公共の場所に Wifi があるだろうと舐めていた。いや、実際にそれで切り抜けたんだけど、やはりあったら便利。車中での時間潰しや、チョットした電話連絡ができないのは不自由です。実は楽天の海外ローミングが使える筈だったんだけど、だめだった。

 一応「この中から選べ」と地元のプロバイダが表示されるんだけど、どれも選べない。「この機種では使えません」みたいなことを言われて繋がらなかった。持っていったスマホが古いせいなのかなんなのか、エライ困った。

 因みに、表示されたのは Telstra, Vodafone, Optus の三社。Telstra が老舗で、VK 国内で一番広いサービス地域を持っている。Vodafone, Optus はサービス区域が狭く、どれでも自由に選べるなら Telstra 一択である。

 

 自転車。Benalla の街は思いのほか狭い。空身であれば飛行場から街まで歩けるが、チョット歩きたくないという次元での「狭い」である。飛行場から一番近い=町外れにあるスーパー迄の往復で40分以上掛かる。当然車はないので、自転車が欲しいと切実に思った。毎日の買い物も歩くか甘えるかになってしまうのが辛い。

 仲良くなったクラブ員さんが中古自転車をツイッターだかメルカリだかみたいなところで探してくれたんだけど、出会いモノなんでそんな都合よく見つかるものでもない。

 また、カゴ付きのママチャリなんてものはなく、基本的に泥除けもついていないスポーツ自転車ばかりである。「荷物はどうするの?」と尋ねたら「(バック)パック」だって。前カゴのない自転車って・・・と思うのは日本の感覚。

 ソレ位なら国内で見繕って空港の黒猫に送りつけてチェックトバゲッジで送るのがいい。現地の電車は自転車が乗せられるみたいだし、折りたたみ自転車なら「荷物でござい」とできるしね。

 ヘルメットを被っていないと警察に止められて問答無用の罰金だそうです。

 帰りには「寄付」である。当然。

 

 懐中電灯。飛行場の中はある意味真っ暗である。街灯のようなものは極めて限定的にしか設置されていない。私は偶々自転車用にしている100均ライトがポケットに有ったのでよかったが、夜トイレやシャワに行こうにもこれがないと難儀する。東京の夜のつもりでいると詰む。しかも、泊まった部屋のライトのスイッチがベッドから遠く、懐中電灯がなければ点けっ放し or 本当に真っ暗な中を手探りでベッドに潜り込むかの二択になる。

 部屋の中だけなら常夜灯みたいなものでもいいが、外に出る・出ざるを得ない作りなので必須だと思う。

 

 因みに部屋には電気はあるが、水回りは一切なかった。トイレは外のトイレ棟へ行かなければならないし、シャワも同様である。洗濯も同じだが、これは明るいうちに済ませればイイ。

 

 リネン。借りると $30/night 掛かる。今は知っている人もいないと思うが、昔ユースホステルに持参したような封筒型のリネンがあると便利。私は国内仕様のリネンセットを持参。掛け布団用の包布を敷き、シーツに包まるような形で利用。

 

 石鹸・洗剤。長期滞在で洗濯をするつもりなら現地調達の上で帰りには寄贈するのが吉。

 

 ヒートンと洗濯紐。タオルなどをチョット干すのに欲しかった。泊まった部屋は九尺二間よりはチョット広めの正方形寄りという感じの単なる空間にベッドと机とクローゼットが置いてあるだけ。針金ハンガーを掛けておけるような出っ張りもない。直接紐に引っ掛けて・そこに針金ハンガーを吊るしてとか、使ったタオル等を干すのに使いたかった。

 

 針金ハンガー。結局「中古屋」でステンレス製のイイものを買った。ブティックなんかで使っていたモノのようで、滑り止めの樹脂が塗布してあって見栄えもよかった。重いので置いてきてしまったし、持っていっても置いてきただろう。でも数本は持ってゆけばよかったと思った。

 当然帰りには寄贈する前提である。

 

 乾電池。今回は難儀しなかったのだが、前回の Seminole lake ではマウスの電池が無くなって青くなった。同室が予備を持っていたので甘えることができたが、そうでなかったら詰んでいた。実は乾電池というのは日本発祥のもので、日本製品が世界を席巻した時にデファクトスタンダードになった関係で一応どこでも手に入るんだけど、日本のように

どこにでも潤沢に売っているというものではない。「探せばある」という次元なので探さないとない。土地勘もない街で足もなく探せるものではない。

 自分の持ってゆくモノに入っている電池、予備を持ってゆくのか交換してから出かけるのか、考えておいたほうがいい。

 

 変換プラグダイソーの700円のマルチを買って持っていったがこれが使いづらい。使えないこともないが、最終的に日本向けのプラグを力技でハの字に捻じ曲げるという力技の方がマシという使えなさであった。

 どうせUSB 充電器も必要なんだからこんなモノの方が気が利いている。類似品には PD 60W なんてものもあるし、ダイソーの使い方も書いていない不親切な700円より余程いい。

 力技を駆使するのなら、テーブルタップ(延長コード)や三叉で十分。

 

 ただし、注意しなければならないのは電圧。変換アダプタはプラグの形状しか変えてくれない。電圧は現地のものがそのまま出てくる。当然である。数百円でそんな機能を実装できる訳がない。

 最近の PC & スマホ関係は 100-240V の入力に対応しているのであまり気にしなくていいが、ヘアドライヤ等の旧来型の家電は電圧と周波数にセンシティブなものばかりなので、確認しないで繋ぐと火を吹くことになる。

 VK は240Vなのでプラグの形だけ変換するアダプタが電圧まで変換してくれると勘違いすると痛い目を見る。P=E^2/R なので、1200W のヘアドライヤを繋ぐと 7000W からのストーブになってしまう。当然ファンも壊れるし、熱源部分も焼き切れる。運が良ければサッサと焼き切れて呉れるが、運が悪ければ発火するまで赤熱することになる。

 

 ハエたたき。日本人感覚だとものすごく気になる程度のハエがそこいら中を飛び回り、自分の手や顔に止まってくる。コッチが気にしている素振りを見せたら、先方が「コッチでは誰も気にしない」だって。ハエたたきってないの?と聞いたら Fly-SWAT だか言う名前で存在しているそうだが、あまり普及はしていない。少なくともクラブハウスへの備え付けはない。10本位持っていって寄付してきたいと思うくらいである。

 十分に沢山飛んでいるが、叩きまくれば撲滅は無理でも排除はできる程度の数であった。
 

 20年程前に Tacmwal へ飛びに行った時には VK にグライダーの免許はなく、自己申告のメディカル(ドライバーズライセンスを持っている)だけで飛べた。勿論 野放しって訳ではなく、クラブに所属していないといけないという縛りは有ったのである。

 

 しかし、今回そのつもりで渡航したら、どうやらオーストラリア民間航空安全庁(以下「CASA」)の決めが変わっていて、今は「免許」があるようである。(20年も前の常識を振りかざされても困るけど)

 

 

 で、帰国後調べてみたんだけど、我々が考えるようなお上の発行する免許はない。じゃ、何があるかというと、GFA というグライダー管轄団体の発行する認定証が「免許」に相当する。イメージはパラやハングの「パイロット証」「クロカン証」ようなものである。

 取り方は日本と同じようにまず A, Bが, C 証 を取る。具体的にはソロに出て、本数と滞空時間を稼ぐとこれを貰える。

 その上にGlider Pilot Certificate (GPC)=クロカンに出ていいですよ証というのがあり、それが「免許」である。

 

 で、そのGPCの要件を見てみると、自分の責任でソロに出ていいよというお墨付きである。

 

 

 

 「外国から飛びに来るお客さんを歓迎する」という海外から来て VK で飛ぶに当たって決め事について、GFA から出ている文書には「国と飛行場のルールに従ってね。GFA &(飛ぶ)クラブのメンバーになってね。チェックアウトしてね。無線と空域制限もだよ。」と当たり前のことしか書いていない。これはいけるか? と思ったのも束の間、その後に他国のライセンスから VK の GPC へ書き換え(convert)ができるかどうかについての記述があり、UK, NZ, の免許以外は「免許とメディカルのフルコピーを添えて GFA に直接問い合わせ」ないとダメだそうな。

そうすると、やはり日本の身体検査が必要になる。ダメだコリャ。

 対して、VK 国内で GPC を取った場合、普通の運転免許のメディカルでいいし、自己申告も可能。

 これはもう GPC を取って VK で飛ぶか、FAA PPL を取って FL で飛ぶかの二択。(但し、transferring an overseas licence もVK 国内で取るGPCも共にAELP4 が必要という落とし穴も掘られていた。)

 

 因みに(JCAB免許を)FAAの免許へ書き換えを依頼する場合、本国で完全に有効な形であれば書き換えができる。言い換えると、日本の技能証明と身体検査が揃っていれば書き換えられる。逆から言うと、日本の身体検査が切れると(FAA の免許では Medical 不要なのに)書き換えた FAA の免許も失効する。勘弁して欲しい。

 おっと、FAA のオフィスへ行って英語のテストを受けなければならないのも忘れてはいけない。これに落ちると大変。

 

(自分にとって)日本の身体検査は裸眼 0.7(2001 Oct. 廃止) と眼鏡の度(±8.0 dio.、昔は±5.0 dioだった)に制限があるのが本当に厳しすぎ

 

 「日本の学生はソロへ出ると海外で免許を取ってくる」と外人教官に不思議がられる。

 日本の技能証明を取るという観点で考えてみると、FAA の免許は実地だけ科目合格したようなもので、しかも、US 国内で飛ぶなら medical も要らないから一生有効(anual review は必要だけど、どうせチェックライドが必要なので実質関係ない)。帰国してから筆記に通れば国内免許に切り替えられると考えればこのコースは美味しい。実は、日本国内で実地試験の予約を取るのは大変だし、入った予約が延期されたり結構不便なのもFAA の免許をとることを選ぶ理由でもありそう。

 私のように国内で取ると身体検査に一喜一憂しなければならなくなるし、国外で飛ぶという選択肢も狭められる。いいことはないように思える。いや、社会人だと長期の休暇が取れないので、国内で取るしかないのか?


 とは言え、FAA の PPL は English limitation が付くと国内免許に書き換えられないという懸念はある。

 

 VK で GPC を直接取ることを考えるなら、問題は AELP assessment の縛りだろうか。これもきついが、海外(JCAB)免許からの書き換えをしようとしても必要なのでどのみち通らないといけない関門である。

 

 

 

 

 

 違う話ではあるが、VK の「免許」を外国の免許に切り替えること・・・はできない。だって ICAO 免許自体がないから。

 

 ではあるが、GFA(the Gliding Federation of Australia)発行のGlider Pilot Certificate を持っているとCASA が他国で有効になるような特殊な裏書をしてくれることがある。申請書

 この裏書き、国際試合等で参加国の免許が無いと飛べない=参加できないことになるため、その抜け道なのである。つまり、VK には国家発行のICAO 免許が無いので海外の大会に出場する時には参加国発行の ICAO 免許があると証明することができない。よって、同等のものを持っているよと CASA が裏書きした GFA の私文書である GPC で海外の大会にでるということですね。ややこし。よって、GFA のメンバーであることが必須。(切れたら大会にも出られないので、当然裏書きも失効)ということのようである。

 

 ちなみに、開催国側には、こういう大会の時には大会中だけ出身国の免許を国内で有効にするという特例条文があるのが通常です。