少し前に書いたが、Europe のライヴを見るために東京へと向かったワタクシ。

 

 

ライヴは2月2日の金曜で、職場の有休を使っての参戦だったが、土日を控えるだけに、どうせならほかも何か見ていく? と思い立ち、一泊追加して東京競馬場を見学に行くことにした。
申し訳ないことに、現在の中央競馬はG1をたまに見るくらいで、ほぼ興味がないが、私は競馬場という場所自体が好きだし、視察研修みたいなつもりで。

私がこれまで行ったことのある競馬場は、
帯広、旭川、岩見沢。
札幌、函館。
門別、大井。
(幼いころに金杯の日の中山へ連れて行かれたらしいが、まったく記憶にないので除く)

道外は大井だけなのだが(Cheap Trick のライヴに行く途中に寄ったもので、短時間の滞在。やっぱりライヴかよ笑)、北海道から出ようと思うとなかなか大変でな。
土地は広い北海道だが、競馬場に関してはコンパクトな造りのものばかりで、大井に行った時に、札幌より立派じゃん! と驚いたほど。

そんな私が、府中へ行こうと決めて、初めてまともに場所を調べてわかったのだが、意外と都心から遠いのね(^^;
よく、本州の方は北海道の距離感がわからない、なんてネタ的に言うけど、道民は本州の距離感はもとより、位置関係すら、じつはあまりわかっていない(ような気がする)。羽田から神奈川(川崎や横浜なら)は近くても、東京なのに府中は遠いのか。
なるほど、大井がわざわざ「シティ競馬」と謳っている理由に納得したわ。

前日の宿近くの水道橋駅から新宿まで出て、スマホのアプリなんか見つつ慎重に京王線に乗り換える。
最寄りの府中競馬正門前駅ではなく、意図的に府中駅まで行ってウロウロしながら向かったために、1階正門から入場。
思ったよりも簡素に映ったが、同じ正門でも3階から入場する方がはるかに多いのだろう。

 


入場すると、右手にパドック、そしてフジビュースタンドの背中側がすぐに見える。



こんな感じで、今回の記事は写真も交えながらになるが、ちょっと写真では伝わらない。
私が知る競馬場のスタンドとはまったく違うスケールで、ドーンと迫りくる圧迫感に、いきなり唖然とする。
おおおお…… こ、これが府中か。
眼前にそびえ立つは、難攻不落の要塞のようでもある。

旅の途中で、ガラガラガラとスーツケースを引きながらの入場となったため、まずは2階の総合インフォメーション近くにある手荷物預かり所へと向かったが、スタンドの端にあるだけに、それだけでもなかなか遠い(後でわかったが、3階中央インフォメーションに行ったほうが近かったよう)。
ともかく身軽になったので、コース側に出てみる。



私が知る競馬場のコースとはまったく違うスケールで、と同じような感想だが、しばし呆然とする。

向こう正面も、各コーナーも、なんと遠いことか。札幌や函館と比べるどころではない。とんでもないな、これは。

スタンドも、コース側から見ると、さらに大きさを感じる。

東京競馬場を語る際に、広いとか大きいとか言うのは、当たり前すぎて面白くない。
そんなことは皆様ご存知だし、行く前からわかっているのだから。
それでも、やっぱりまずはそう書かざるを得ませんよ(^^;

今回は施設視察が目的だが、まずはパドック見学からレース観戦。
パドックも大きいが、わりとどこからでも見やすい印象で、どこから見るかは、各人の好みで選べそうだ。今回行ったのは重賞もない土曜で、これがG1開催日ともなると、また違う可能性はあるが。



当たり前だが、行われているレース自体はほかの競馬場(ばんえい以外)と大差なく、左回りを生で見るのは初めてだったが、それでどうこう言うものでもない。
いちおうは平地競馬も見慣れているという前提があるからこそだが、そこに関しては、悪い意味ではなく、普通。
ただ、レースこそ見る場所によって印象が変わるかもしれないとは思った。何しろ四角からゴールまでの距離、いわゆる直線の長さは札幌の倍ほどにもなるのだから、各所で見られる攻防には違いが生じるのではないか。
私は、札幌や函館だと、ゴール前よりも、残り100~150mの地点のほうが、各馬の脚色がよく見えるように思えて好きだったのだが、足しげく通えば、いつしか好みのポイントに落ち着くのだろう。

 



レースが終わり、次のパドックへと向かうが、建物の規模からすると、思いのほかスムーズに行けて、それほどコースとパドックが離れている印象はしない。ただ大きいだけではなく、動線とかも計算して作られているのかな。
後から調べると、この日の総入場者数は1万8千人超だったようで、道民の感覚としては多いと感じるのだが、何しろキャパシティが違い過ぎる。実際に現地にいると、意外と空いてるな、と思えるほどで、大きなストレスもなく非常に快適に過ごせた。
このあたりは、クソみたいにパドックに行きにくい函館や、アホみたいに毎日混んでる札幌よりも、はるかに良い。

と、下品な表現も出たところですが、一旦締めて次回へと続きます。