初めて1組彫りましたと、ある方が写真を送ってくれました。
1組を彫りあげるのは、とても大変な事です。それが、最初の1組ならば尚更です。
そんな事も有って、久しぶりに初作の前に練習で彫った駒を引っ張り出して来ました。
送って頂いた写真は、私が練習で彫った駒より数倍綺麗に彫れてました。
しかし、私の練習の駒、酷い出来ですね😅
最初は皆さんここからです!
駒木地は、無名の古い書き駒を研ぎ出して練習木地にしています。
5枚程度を彫って研ぎ出すを5回程繰り返しました。上手く出来なかった所を注意して彫る様にしてましたが、結局余り上手くなりませんでした😅
自分は、不器用では無いと思っていますが、実は、それほど器用でも無いです。
細かい作業は好きですし、物を作るのも好きなんですが、詰めが甘い所が有り、特に自分のものを作る時などは、かなりいいかげんです。
従って、駒作りに器用さは余り関係無いと思います。
それより、道具と集中力です。
多少見られる様になったのは、道具を変えた3作目から。印刀をハイス 鋼に変え、彫り台を安定させる様にしてからです。
以降は、一作毎に反省と改善の繰り返しです。
駒研の例会で指摘など貰い、どうしたら上手く出来るかを考え集中して彫ります。
集中力は、上手く説明出来ませんが、多分、皆さんが思う3〜5倍(部分的ですが)の集中力です。
将棋やスポーツ、楽器演奏、勉強や仕事と同じです。
慣れると集中しなくても出来るのですが、失敗する率が高まります。これも他の事と同じです。
技術的には、仕上げ彫り(修正彫り)が上手く出来る様になると、品質が格段に上がります。
駒作りの上手さは、修正の上手さと言っても過言では有りません。
最初は修正に時間が掛かりますが、慣れて行くに連れ修正のする箇所が少なくなります。
彫りのみに集中出来る様に、道具や環境を整えるのも重要です。