字母紙の作成も、順調に増えています。

現在、私の数え方で、100を超えました。

(同一書体名でも、作者違いでカウント)



最近作ったのは、古い楷書系の字母で、作ってはみるものの、字母を見て書体名を言い当てられないものが多くなって来ました。


行書系などは、割と特徴が有りますので、大丈夫なんですが、楷書系は、、、。

そう言う意味でも、錦旗、菱湖、水無瀬、源兵衛清安の楷書系四大書体は、とても分かりやすい特徴が有ります。



今回作ったのが鶴陣です。

行書系の書体で、とても分かりやすい特徴が有ります。駒作りを楽しむ会の書体コンテスト応募作品です。



字母を取らせて頂いたのは、雅峰師の彫駒から。

この駒の銘は、翔鶴で、制作の依頼を受けて、字母の作成者に書体名変更の了承を得て作ったものだそうです。

従って、鶴陣=翔鶴です。



彫り駒から字母を取る時に、彫り易い様に彫って、サッパリした字母になってしまう駒も良く見かけますが、雅峰師の彫駒は、字母に忠実に、とても綺麗に彫られて居ますので、字母化し易いです。




細字の書体で、飛車などは、余白の美さえ感じます。(ある方の受け売りですが、私もそう思いました)



そして、もう一つは、玉水と言う書体。




こちらも、駒作りを楽しむ会の書体コンテスト応募作品。



まだ、駒作りを始めて間がない時に、よく分からずに作って応募されたそうで、ご本人も作った事が無いそうです。



なかなか面白い書体で、水玉の様な丸い点が特徴的。表面張力も感じられる意匠です。

ただし、丸い所ばかりで、綺麗に彫るのが難しそうです。通常、筆の入りや、払いなどから印刀を入れて行きますが、どこから印刀を入れるも悩みそうですね。



趣味の字母収集は、駒作りを楽しむ会の書体の字母も、いくつか作ろうと思っております。


まだ、今後どうするか決めておりませんが、なるべく多くの書体の字母を作り(データ化して)残せたらと考えております。


このブログをご覧頂いていらつしゃるか分かりませんが、問題がございましたら、お手数でもご連絡下さいます様、よろしくお願い致します。