新書体、勝仙好

結局、この意匠にしようと思います。




いろいろと意匠の違うものなどを当てはめてみましたが、やっぱりどれもしっくりと来ませんでした。

だいたい、こう言うものは、最初に出来たものが最も良い事が多くて、いろいろと案を出すのですが、最初に戻る事が多いですね。

パッと見、大きな特徴は有りませんが、とても好みの書体になりました。



今回、今の自分の好みの書体ってなんだろと考える良い機会になりました。


字母紙を沢山つくり、好きな書体も増えて、好みも変わって来ました。

最初は、書体を余り知りませんので、メジャーな書体。次に、オリジナリティの有る書体や、珍しい書体。古典的な書体。

基本的に、駒字はどれも好きなのですが、字母作りも80書体を超えますと、安清(特に影水)の様な、駒形にスッキリと収まり、それでいて伸びやで何も悪びれて居ない、駒字の見本の様な書体が好きになりました。



この書体は、行書系ではそんな位置に来る書体と思います。

文字も太くなく細く無く。硬過ぎず柔らか過ぎず。複雑でも無くシンプルでも無い。

そんな普通の書体ですので、大人気になる事はまずないでしょうが、はじめて駒を購入する時の1組としても良い書体になったと思います。



書体名は、全くのオリジナル意匠(どこからがオリジナルと言うか?という問題は有りますが)では有りませんので『勝仙好』にしようと思います。



そして、上記の理由により、字母紙の配布は行わない事に致します。

ただし、この様な時代ですし、字母をご自身で作成して駒にする事は妨げません。



この書体を考えて居る最中に作った別意匠は、修正を加え、完全オリジナル書体として追加したいと思って居ます。