オリジナル書体の字母ですが、一つ目の行雲に続き、2つ目を作成して居ます。
今回は、ある方の彫り駒がベースです。
30年程前に作られたらしく、今まで見た事が無い、自由奔放な駒で、味があり引き込まれました。
早速、字母にしてみたのですが、字母にすると、良さが分らないのです。
多分、そのまま私が彫っても、良くならないと思います。
あの駒は、あの駒師様が彫ってこそ、あの味が出るのでしょう。
その字母をベースに整えたのがこちら
造像記と言う、古い中国の石碑の文字をベースにして居る様で、いろいろ調べてみましたが、どうも、造像記とは少しイメージが違います。
そこで、造像記を参考に修正をしてみました。
本来は、もっと力強い書なのですが、何か中途半端に見え、ここから、ハタと止まってしまいました。
放置する事数ヶ月。
そこで考えたのは、造像記に囚われ過ぎて居るのではないか?
一回、造像記を捨てようと思ったら、直ぐにこの字母が出来ました。
特徴的な所は、そのまま使わせて頂きましたが、柔らかさと、強弱を加え、成り面の文字ともかけ離れた感じが無くなったと思います。
また、一字書体にしても良さそうなので、そちらも作ってみました。
細かいバランスなどは、もう少し修正して行きますが、ほぼ満足出来るものになったと思います。
そして、書体名でまた悩む事1週間・・・
書体名は、『海燕』(かいえん)にしました。
今回、止め、払いが、燕の様にも見えます。
しかし、1番重視したのは、名前の響きの格好良さです(^O^)/
さて、駒になって世に出るかは、私の気分次第で、いつ作るかも分かりません。
忘れた頃に作るかも知れません。