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2023年9月23日(土)

Wat Xiengthong

 半日ツアーから帰って少しのんびりした後、14時ごろにワット・シェントーン(仏教寺院、入場料20,000kip=約150円)へ行った。



 この寺院は、16世紀に建てられた、ルアンパバーンのシンボルのような寺院だ。有名な寺院のため、人が多いのかと思ったが、とても静かでのんびりと見て回ることができた。


 入場料を払う際に、ゼロの数をone,two,...と数えていると入り口の女性がクスクス笑っていた。女性はとても穏やかな雰囲気で、入る前からあたたかな気持ちになった。


 寺院は細かな装飾や絵が美しかった。バンコクで見たワットプラケオより敷地も狭く、煌びやかさも劣るが、ワット・シェントーンには荘厳な美しさがあり、一方でどこか素朴さも感じる魅力があった。




 寺院の絵をじっくり見ていると、イギリスから来た男性が話しかけてくれた。どこから来たか聞かれたので、日本と正直に答えた。すると、「日本人か韓国人だと思っていた」と言われた。彼は、東アジアにも旅行で行ったことがあったらしい。それにしても、よくわかったなぁと思った。なぜわかったのか、理由を教えてもらった。彼は親切だった。写真も何枚か撮ってくれた。


 ラオスは旅慣れした旅行者が集まる国のようだ。ラオスに直行便が出ている国は東南アジアや中国・韓国だけだ。(熊本とも直行便で繋がるはずだったが、延期されている)そのため、ラオスという国を見つけること・出会うことは大変だと思う。出会った人はみんな色々な国を旅していた。人生初めての海外旅行でラオスに行った自分は、間違いなく大当たりだ。

 


Saffron Coffee

 15:00ごろ、のんびりできるところを探しに、川沿いを歩いていると良さげなカフェを見つけた。口コミも1,400件ほどの評価、平均が星4.6で、安心して入れた。


 バナナスムージー(35,000kip=約263円)を注文した。2階まで店員さんが持ってきてくれた。ラオスにはチップ文化がないため、「いくら払おう??」という心配がいらない。ありがたい。そして、竹のストローがおしゃれだ。ちなみに、この頃になるとバンコクで1度お腹を壊した安心感から、氷入りの飲み物にも耐性がついただろうと思って、全く怖くなくなっていた。

 



 のんびりとスムージーを飲んで、その辺に置いてあった雑誌を読んだ。優雅だ。もちろん、雑誌に何が書いてあったかなんて一切わからなかった。2階に日本人旅行客が来たため、少しだけ話した。直行便が無いのに、旅行中は意外と日本人と出会った。

 


ナイトマーケットまでまちぶら

 16:00過ぎにカフェを出て、軽トラみたいな車の後ろに乗ったときに、気になっていた場所まで行ってみた。



 東京まではここから4,062kmも離れているらしい。昨日までいたバンコクからは704kmだ。


 ベンチでまったりとしていると、続々とトゥクトゥクや原付がテントを運んでくる。ナイトマーケットの準備が始まった。空が徐々に暗くなるのと反比例するように、どんどんとマーケットが出来上がって明るくなっていく。今日の夕飯は、ここで調達しようと決めていた。

 

ナイトマーケット

 まずは、屋台のシェイクが飲みたかった。何店舗もあって迷ったが、見た感じ清潔感があって、購入している人がそこそこいそうな店で買った。(20,000kip=約150円)何味を注文したのか忘れたが、3つくらい果物を入れてもらった覚えがある。とても美味しかった。



 次に、食べ物を探した。地元の人は、屋台の横のベンチで食べているが、そこに入って注文して、食べる勇気はなかった。(気を抜くと、何か掏られそうと思うと怖かった。)


 そこで、テイクアウトできそうな店を探して、注文しようとした。が、メニューの写真を指差して「これは辛いですか?」と聞くと、英語はわからないと言われた。


 そこで、「ぺっ?」(辛い?)と聞いたら、辛いと言われた。そして、その横のメニューを指さして、辛くない的なことを言っていた。(多分)私も指さして、「あおあんにー」と言うと、電卓で20,000と打ってくれて、支払うことができた。(約150円)店員さんのおもてなしに感謝。

 

マーケットで買った炒飯

 19:00、ホテルに戻った。さあ、この食べ物はいったいなんだ。屋台で買ったものを開けてみる。いいにおいがした。食べてみると、炒飯のような味がした。この炒飯が、ラオスで食べたものの中で1番美味しかったかもしれない。注文してみて正解だった。




 

日本人男性とビール

 ラオスは楽しかったが、少し疲れがたまっていた。その日、同じホテルに泊まっている日本人男性から「1杯どうか」と誘ってもらっていたが、断っていた。しかし、せっかくの縁、ここで色々話さないと後で後悔すると思って、「まだ飲んでいますか?」とLINEすると、飲んでいるようだったので、一緒に飲んでいただけることになった。



 大学4年生の夏休み、色々と不安になっていることもあった。バンコクでのぼったくりのダメージも、ふとした時に思い出してしまって、抜けていなかった。何を話したのか、あまり覚えていないが、色々な人生があるんだと知った。


 あまり気を張らずに、肩の力を抜いて、たまには時の流れに身をまかせたり、ワクワクする道を選んだりしてみたいと思った。十人十色、当たり前のことを気づかせてくれた時間だった。日本人男性とは、23時頃まで話していた。感謝しても、しきれない。



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