水戸城は北を那珂川、南を千波湖で囲まれた平山城だったそうです。
現在の地図でみても、那珂川は当時とほぼ同じ流路に見えますし、千波湖も規模は小さくなったものの、その姿を残しています。
地形的には、ちょうど本丸が丘陵の突端に立つ構造とのことです。
『水戸市立図書館 デジタルアーカイブ』
https://adeac.jp/mito-lib/top/topg/map.html
に、古地図が載っています。すごいのは変遷を確認出来るところです。大正までは千波湖はほぼ同じ大きさを保っていて、その後は地図によると水田として活用されたのでしょうか。とにかく、これを公開して頂けるなんて、太っ腹です!
ありがとうございます!!

水戸城跡

水戸城跡にはずっと行ってみたかったのですが、中途半端に近いので、後回しにしてしまい、なかなか行く機会がありませんでした。
何が見たかったかって?
それは本丸と二の丸の間の堀切を走る水郡線の線路です(ほとんどの人ここをみたいんじゃないかな)。

ちなみに私は鉄オタではないのですが、鉄道は好きです。一番好きなのは小湊鉄道と、伊予鉄横河原線です。

…話がずれました。

では、お決まりのコース、まず水戸偕楽園からスタートです。
偕楽園はどこか親しみやすいお庭です。
なんと言うか、気取りすぎておらず、冒険している感もあり、子供も楽しめる構造に思います。
その理由の一つに、ゾーンを分けていることが挙げられそうです。
幽玄な竹エリア、爽やかな笹エリア、開けた梅エリア、さらにアップダウンもあり、飽きません。
兼六園のツンとした綺麗さとは異なります。

偕楽園を後にして、常磐神社をお参りし、バスで水戸駅に戻ります。途中、山翠さんであんこう鍋を頂きました。とても美味しかったです。

駅からは歩きで、弘道館に向かいます。
上り坂です。これを味わいましょう。

弘道館は皆さんご存じだと思うので割愛しますが、三の丸にいた重臣の屋敷をどかしてまで、ここに教育施設をつくった徳川斉昭という人は、なんと立派な人なのでしょうか。教育が最も重要だと、分かっていたのですね。

弘道館(三の丸跡地)から二の丸に向かいます。
歩きだと、道路にかかっている橋を渡りますが、下を走る道路は堀の跡です。なかなかの高さです。

そしてさらにおくに進みますと、二の丸と本丸を隔てる堀に到着します。



【大堀切】左側が本丸跡、右側が二の丸跡。 奥側が水戸駅方面ですごい高低差を一望できる


↑これ、これです!
これが見たかったのですよ。
すごくないですか?ここに線路って。良すぎる。水郡線の格が上がる。


向かいの本丸は茨城県立水戸第一高校の敷地になっており、橋をなんの感動もなく通りすぎる高校生諸君とすれ違いました。
この光景を毎日みられるなんて、うらやましい、羨ましすぎる。
ちなみに、この高校には薬医門が据えられています。ここまでは自由に見られます。土塁もある。。。いいな。
毎日楽しいだろうな。

帰りに水戸駅で干しいもを大量に購入しました。


水戸は見所がまとまっていて、日帰りでも十分回れますが、ゆったりしたいなら梅の時期を避けるのが良さそうです。梅の時期は混みます。
でも偕楽園の梅は見事ですから、一見の価値はあります(桜よりも梅が好き。お菓子では夜の梅が一番好き)。