私は基本的にケチなので、どこか出張があったら、必ず近くの城跡または史跡に行かないと気が済みません。

ほぼ病気です。

(フレックスなので、後ろめたさもない。そこはいいシステム。)


福岡への出張がありました。

福岡市は大きな都市ですので、大きな学会が開催されることが多く、もう近場の大野城周辺も福岡城も行ってしまったし、どうしよう、と青ざめておりました。

その時、福岡空港は佐賀県寄りであることに気がつきます。


佐賀といえば。

『吉野ヶ里遺跡』、とGoogleマップに入力。

あ、近い。



時間がないので空港からタクシーで行きました。

思ってたより遠く、お金は結構かかりましたが、時間も限られているし、背に腹は変えられません。

平日だったからか、びっくりするほど空いていました。そしてタクシーで来ている人は誰もいませんでした。


驚いたのは、その規模です。

想像の20倍、いや50倍くらい大きかったです。

環濠も再現されていて、当時のようすを実際に歩いて見ることが出来るのは、素晴らしいです。

この本気の濠をみると、やはり稲作の普及は大きな転換点になったんだなあと。人間の欲望は、この頃から強くなっていたのだなと、感じられます。

一方で、埋葬や儀式、秩序を大切にするなど、集団を維持するための工夫も出てきていました。

大変面白かったです。

ちなみに、ここは百名城に登録されています。



もう少しゆっくりしたかったですが、時間もなく3時間ほどで帰りました。途中子供が勾玉作りのトラップにかかり、30分程足止めを喰らいました。気をつけてください。

なお、近くには食堂もほぼなく、入り口付近の施設にある食堂で頂きました。

休日は混むかもしれませんので、お弁当を買っていくのも手かもしれません。


帰りは電車で帰りましたが、駅まではかなり遠いです。しかも、電車の本数は少ないし、時間を読むのが大変でした。

それでも訪問できて良かったです。


三内丸山遺跡にまだ行けていないので、近々伺いたいです。