四国八十八ヶ所、名前だけは知っていても、その実際を知らなかった多くの日本人。そんな我々に、四国八十八ヶ所とはなんたるかを教えてくれたのは、間違えなく大泉洋さんたちでしょう。
私は『水曜日どうでしょう』が好きで、使い道のないonちゃん人形購入やら、車も持っていないのにどうでしょうステッカーを買うやら、とち狂ったことをして来ました。
なので、八十八ヶ所も、まわらずにはいられませんでした。
レンタカーを借りてスタートです。
徳島県、一番札所霊山寺で、お遍路グッズを購入します。さすが一番札所だけあって、近隣のお店も大きく、観光バスやら、真新しいお遍路格好をした人やらで賑わっていて、もう祭気分になります。私は浮かれポンチになり、写真なんか撮っちゃってました。
『一番、霊山寺!』なんて、洋さんの真似をして。
非常に良くない。仏様を敬え。
若気の至りということで、許してください。
二番、三番と続く近場の札所。テンポよく進みます。しかし、十二番札所から雲行きが怪しくなります。とはいっても、ここはどうでしょうで予習ずみ。なんてことはないやい、と山道を進みます。
しかし、その後の記憶がほぼありません。辛すぎました。夜中もひた走り、車中泊。夜の寺は怖すぎるし、街灯もない。
高知では、行っても行っても、寺は遥か彼方。しかも山の上。
登って下りて、走って、登って...。
愛媛?通りましたか?記憶がありません。石手寺だけはなぜか覚えている。
辛さの限界を超えると記憶や感覚が失くなるのでしょうか。
そんなこんなで、虫の息でしたが、三日で回りました。とにかく回って手を合わせるだけしかできません。納経や御朱印はあきらめるしかない。
でも、最後には無になれたし、大泉さん、藤村D
、嬉野先生のご苦労も体感できたので、良かったのか。
車で行く方は、運転できる人を3名確保すること、最低一週間で予定することを強くお薦めします。2人では辛すぎました。
それにしても、四国は良いところです。
退職したら是非とも歩いて回ってみたいです。
その時は若かりし日のことをちゃんと謝って行きたい。
その前にまずは金を貯めよう。お遍路するには金が要る。