新幹線で京都方面にいくとき、皆さんはどちら側に乗りますか?

私は断然進行方向右側(北側)です。富士山も見えるし、日も当たらないので、こちら側が人気なのではと思っています。


さて、進行方向右側派の方へ。

今日はもう少し西側の話です。多くの人は浜松から京都の間は寝ていますが、名古屋を過ぎたら一旦起きて下さい。


名古屋駅を出発し、岐阜羽島駅を通過後、新幹線はしばらくのどかな平地を走ります。

その後、両側に山がせまってきます。

南側(進行方向左側)が南宮山で、西軍毛利秀元が陣取りました。新幹線は南宮山の裾野を走り、一瞬北側に小高い山で挟まれます。これが桃配山で、家康公の最初の陣地です。

そして、ここからが関ヶ原盆地になります。


新幹線の北側を注視していると、桃配山を抜けたすぐのところで、北の山麓に古戦場関ヶ原の文字が確認できます(目が良くないと見えません)。この看板は、ここからが古戦場跡だよ、という意味で、実際の決戦地は更に西側になります。

また、新幹線は関ヶ原盆地の南の際を通るのですが、決戦地は北側の端寄りになるため、関ヶ原の古戦場のメインは新幹線から見ることが出来ません。

では、古戦場に行ってみましょう。


関ヶ原古戦場へは在来線でアクセスします。東京から頑張れば日帰りも可能です。

のぞみなら名古屋で降りて、在来線を乗り継ぎ、関ヶ原駅で下車。


行く前に関ヶ原町のホームページから、マップをダウンロードしておきます。

https://www.sekigahara1600.com/download/

ちなみにブラタモリの関ヶ原の回は秀逸でした。

足に自信がある方は、このマップの『行軍コース』がお薦めです。

私も東軍の烽火場からスタートし、関ヶ原断層をあるいて、島左近の横を突くという、ブラタモリコースで行きました。

その後に石田光成の笹尾山から、島津隊、小西隊、宇喜多隊、大谷隊と続く西軍の陣地をあるくと、高い土地を占拠し、布陣の時点では圧倒的な西軍の有利であったことが分かります。さらに、松尾山の小早川隊、南宮山の毛利隊、麓の長曽我部隊らまで、見事な鶴翼の陣になっています。

しかし、結果は東軍の圧勝。



なお、大谷の陣地からは南側の松尾山に布陣した小早川秀明の陣地と相対することが出来ます。大谷吉継はさぞや警戒したであろうことが、実感できる場所です。そして、ここに布陣した吉継の決死の覚悟に鳥肌が立ちます。


私は全て歩きだったので、松尾山は諦めました。また、資料館も閉館日だったので、次回に回します。松尾山に行かなくても、7-8kmくらい、時間にして3時間半は、歩きました。

百聞は一見にしかず。新幹線からの一瞬に満足できない方は、是非足を運んでみてください。


暑いですが、田んぼの稲が育っている時期がおすすめです。


『夏草や 兵どもが 夢の跡』


【関ヶ原断層】黒田隊はここを通り姿をかくして、西軍の脇腹を突いたそうです。