まず、前提として、私はSAPIXの教材を拝見したこともなく、説明会に足を運んだこともありませんので、知識はほぼありません。

また、SAPIXを悪く言うつもりも、こんな人は通うべきではないという記事でもありません。

あくまで、初期のSAPIX卒業生を通して見たSAPIX像について、想像してつらつら書いてみます。お通いの方で気分を害されたらすみません。

 

  初期のSAPIX卒業生

 

私は偶然にも、設立初期のSAPIX卒業生の方と一緒に働いたことがあります。非常に頭の回転が速く、的確で、言うことがいちいち面白い人物でした。

その方が言うには、「確かに勉強はしたけれど、そんなに大変だった記憶はない」そうです。もう30年くらい前の記憶ですから、少しは美化されている、ということもあるかもしれませんが、彼の仕事ぶりなどを見ていると、ほぼ間違いないと思います。本当に頭の良い方なのです。

頭の良さレベルでいうと、通常モードで自分の10倍くらい、MAXの力を出したら100倍くらいかもしれません。

 

 

  今のSAPIXも、昔とそれほど変わっていない?

 

今、SAPIXは親のサポートが大変だ、とか、何周も問題を解かねば! とかいうことをしばしば見聞きします。これも謙遜していらっしゃるだけの可能性もありますが、本当だと仮定します。

 

前述の例と、現在通っている方の声を統合すると、やはりSAPIXという塾は、【本当にできる人】のための塾なのだろうということが言えそうです。

今は表向きは広く門戸を開いているように見えますが、塾の根っこの部分は大きくは変わっていないのではないでしょうか。つまり、今現在もSAPIXは「めちゃくちゃできる子供の中の、さらに上位の一握りにちょうど良い湯加減の塾」なのではないでしょうか。(何をいまさら、という方がほとんどかもしれません。)

 

 

  みんな賢い、だからこそ大変?

 

中学受験をするお子さんたちは、皆何かキラッと光るものがあったのだと思います。それこそが、中学受験をする動機になりませんか?

みんな、知的に恵まれている子供たちなのです。めちゃくちゃできる子供たちなのです。

 

でも、そんな優秀な子が、SAPIXに入ると、なかなか上に行けなかったりする。

それを打開する手段として、繰り返し問題を解くなどして、SAPIXの中央~上位、つまり一般的にみればかなり上のレベル、に行ける生徒も出てくるということかな、と。その時点でかなり優秀だと思いますが、この層の方たちは、『大変だった(けど、ついていってよかった)』という感想になるのでしょうか。

また、一部では、消耗してしまったり、ついていけなくなる方も出てくるでしょう。これはどこの塾も一緒だと思います。我が子が通う塾でもそうです。

 

初期SAPIX卒業生の彼のように、通常モードでも飲み込みが10倍速い人に、ちょうど良い勉強量/教材の質が、今も担保されているからこそ、実績もぶっちぎりなのでしょう。


はじめに書いたように、これは私のただの想像です。

しかし、SAPIXが超ハイレベルであることは間違いなく、食らいついて行っているSAPIX生の方は本当にすごいと思います。

 

ちなみにですが、私が通っていた四谷大塚日曜教室は、レベル別になっていたと記憶しています。

私はいつも下のコースでしたが、テストも簡単だったので、程よい満足感がありました。今は予習シリーズの改訂で難しくなってしまっているとのことですが、易しいレベルに対応してくれる塾もまた、絶対に必要です。

中学受験で学ぶ内容は奥深く、楽しいものです。目指す親子に、色々な選択肢があるとよいと思います。