東京都教育委員会による『公立学校統計 調査報告書』では、令和4年度の都内公立小学校の卒業者に占める、私立及び国立中学への進学者は20.2%であったと報告されています。

(令和5年度 公立学校統計調査報告書  公立学校卒業者(令和4年度) の進路状況調査編 表1.より)

 

引用元の報告書では、都立中学も公立に含んでいますので、中学受験者数はもう少し多いと考えられます。

つまり、30人のクラスなら6人強が中学受験をしている計算です。

この6人強の児童の、中学受験を志した動機や、彼らの知能指数について興味があります。

 

 

  動機について

公教育は金銭的にもありがたいし、公教育は日本全体の学力レベルの維持に大いに貢献していると感じます。

それをあえて選択せず、中学受験をするというからには、それなりの動機がありそうです。

 

これについては皆さん興味があるようで、ニフティや保険会社で調査がなされてたようです。

いずれも、行きたい(憧れの)中学校がある、といった前むきな理由が上位に来ています。

が、本当のところはどうなのでしょうか?

 

確かに、メディアで私立中学の名前を目にする機会は増えているし、それがきっかけになることはありますが、その前の段階の動機『動機 レベル零』もあるのではと思います。

その、動機-Zero-って何なんだろう。

大学受験への不安なのか、公教育への不満なのか?

 

前向きな動機がある一方で、ネガティブな動機の方を、教育としては注目する必要があると思います。

 

でも、アンケートに『行きたい中学校がある』という項目をつくってしまうと、ついつい選びたくなってしまうのかもしれないな。むずかしい。

 

 

  中学受験生の知能指数について

 

動機の一つにもなりうるかもしれませんが。。。

 

一般的に、IQと学力テストは相関を持つと言われます。

現在学童に用いられている知能検査はWISC-Ⅳですが、中学受験生の最高値、平均、最低値はおおよそどれくらいなのか。

最近よく耳にする、いわゆる知的Giftedレベル(IQ130程度以上)の割合は?

 

中学受験のテキストを見てみると、算数以外は公立小学校の平均以上の学力があれば理解はできそうに見えます。

算数についても、基本的な問題だけであれば、平均+α以上あれば何とか理解できそうです。一方で、公立小学校の授業についていくのが難しい児童には、算数の基本問題の理解も難しいと思われます。

このことから、WISCで測れる全検査IQ(FSIQ)は、最低でも95~100位は必要そう。さらに、下位項目のうち、処理速度とワーキングメモリーが低すぎると、大きなストレスになるように感じます。

いわゆる、塾でもとびぬけてできる子、つまり、そんなに勉強時間が無くても偏差値がよい子、というのは、処理速度やワーキングメモリーが120以上あるのでは、というのが私の仮説です。

 

WISCは非常に時間がかかる検査(1時間半~2時間程度)なので、大きな集団を見ることは難しい。

しかし、どういった知能レベルの子供が受験をしているのか、をみることで、何か日本の教育に役立つことがあるかもしれない。

 

日本の公教育については、とても興味がありますが、あまり研究成果などが発表されていないようなので、よくわかりません。(見つけられていないだけなのかもしれませんが。)

 

 

 

PCだと見出しなども作れることに、今、気が付いた。