「美しい」は使わない | バナナな日々

バナナな日々

趣味を楽しむ気ままな備忘録です。

来た来た、雷が近づいて来た、けれど雨はパラパラていど。

もっと気合を入れて降れ! と言いたいところです。

出かける弟に、「夕方は雨予報だから、洗濯ものは入れて行って」と言った手前

何としてでも雨が降ってほしいのに。

そのまま雷鳴だけが行ったりきたり。

一雨ざ~っと降れば、少しは涼しくなるかもしれないのに、思わせぶりな雨。

 

今日の室温は31.8度、予定がないのでひたすら水分補給しながら

午後は大人しく読書しているシニアです。

朝から麦茶2Lを沸かし、今日の目標は2Lを飲み切ること。

でも洗濯ものを干しながら、どうしても雑草が気になる、柿の枝が気になる。

屋外には出るなと言われてはいるけど、

10分だけと自分に言い聞かせ、防虫スプレーをし、首にタオルを巻いて

なんとか気になる雑草と枝を除去、熱中症の症状もなく無事です。

早めにスーパーに行き食材を買い、Pommeに寄って帰宅。

 

Pommeのキャロットケーキを、小さく小さくフォークで崩しながら

ちまちまと口にいれ、武田百合子さんのエッセー「あの頃」を読んでいます。

このケーキ、レーズンと胡桃が入っていますが、ガブリと頂くより

ちまちま頂いた方が甘さが少しづつ広がり美味しいです。

武田百合子さんの文章は素直でとても読みやすく、

どうしたらこんな文章が書けるの?

ご主人の武田泰淳さんに勧められ、日記を書き始めたそうです。

日々の観察眼と文章力はもって生まれたものなのでしょう。

百合子さんは、

「美しいという言葉を簡単に使わないようにしたいと思っている。

 景色が美しいと思ったら、どういう風か詳しく書く。心がどういう風か詳しく書く。」

確かに「美しい」は便利な言葉かもしれないけれど、人によって美しさは違う。

俳句も、「美しい」という言葉を使わずに美しさを表現するように言われています。

俳句をやっているのに、まったく言葉が増えない、表現力が付かない。

もって生まれなかったらしいです。

この本500ページもあるので、しばらくは楽しめます。

 

1時間も行ったり来たりした雷、ようやく雨が本降りになりました。

でも15分で小雨になってしまった、風は少し柔らかくなったけど。

室温も31.4℃まで下がったので、そろそろ除湿をかけようかな。