【鉱物言葉集】

本や、音楽の歌詞などから見つけた

鉱物(石)にまつわる言葉をご紹介します。




岡本太郎著

『今日の芸術

時代を創造するものは誰か 新装版』より



    


路傍にころがっている、

石ころとか木の葉がある。


そこにそのまま、ただある

ということがたいせつです。


人間は

ちょうど石ころと同じように、

それそのものとしてただある、

という面もあるので、

その一見無価値なところから

新しく自分をつかみなおす

ということに、

これからの人間的課題が

あるのです。






岡本太郎がもし、

身近にいたら…

絶対好きになっちゃう

と思う(笑)



岡本太郎の著書を

初めて読んだ時、

「こんな文章を書く人なんだ」

と驚きました。



私はその文章にホレた爆笑



歯切れが良い文章。

率直でごまかしがない。



その言葉からにじみ出るのは

優しさと強さ。

ピュアで自由な心。

飾らない潔さ…

語り尽くせない

魅力にあふれています。



1954年に刊行された

『今日の芸術』は

ベストセラーとなり、

今も読み続けられています。



芸術は「生きることそのもの」

「誰でもその本性では芸術家」

と、岡本太郎は言う。



芸術について語りながら

人間を語る。

そんな1冊です。




石を添えて。