今日の【石にまつわる言葉集】は
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』
よりご紹介します。
宮沢賢治は、小学生のころから
石集めが好きで「石っ子賢さん」と
呼ばれるほどでした。
様々な鉱物や岩石が
作品の中に散りばめられています。
カムパネルラは、
そのきれいな砂を一つまみ、
掌にひろげ、
指できしきしさせながら、
夢のようにいっているのでした。
「この砂はみんな水晶だ。
中で小さな火が燃えている。」
「そうだ。」
どこでぼくは、
そんなこと習ったろうと
思いながら、
ジョバンニもぼんやり
答えていました。
(引用:宮沢賢治『銀河鉄道の夜』)