今日の【石にまつわる言葉集】は、

鉱物学者 堀秀道氏の言葉です。


堀秀道氏は、

ホリミネラロジーの所長を務め

長石の新種「ストロナ長石」をはじめ

3種の新鉱物を発見し、

1986年に櫻井賞を受賞しました。





水晶はダイアモンドのような

強い輝きは持っていない。


昔の人が

〝氷の化石〟と考えたように、

 単純、平明、純粋な輝きに

徹している。


それでいて

人の心の奥底にまで作用する。


筆者はすでに

少年の頃の感受性を

失っているかもしれないが、


それでも

美しい水晶の輝きを見るたびに、

そのなかに

ホッとするようなやすらぎと

ある種の〝理想〟を

感じるのである。 



〜堀秀道〜




(引用:堀秀道『楽しい鉱物学』草思社)