【競輪】久留米記念(GⅢ、2024/06/22-6/25)
決勝(2024/06/25)
①松浦悠士(広島、98期)
②嘉永泰斗(熊本、113期)
③新山響平(青森、107期)
④伊藤颯馬(沖縄、115期)
⑤菅田壱道(宮城、91期)
⑥田尾駿介(高知、111期)
⑦山崎賢人(長崎、111期)
⑧阿部力也(宮城、100期)
⑨森田優弥(埼玉、113期)
【並び想定】
← ①松浦⑥田尾(中四国)・④伊藤②嘉永⑦山崎(九州)・③新山⑤菅田⑧阿部(北日本)・⑨森田(単騎)
ラインとしては、3対3対2+1の4分戦。
・見どころ
ここのところ特別・記念戦線で元気の無かった九州勢だが、さすがに地元地区の
記念では3車が決勝に駒を進めた。3車とも好調な自力型なので、上手く連動すれば連独占も期待できるだろう。
SS新山の出来が良い。北日本も3車優出してラインの厚みが出たので、格上のパワーで地元勢をやっつける可能性も高い。
レース上手い①松浦、曲者⑨森田は、間隙を突いての一発狙いになりそうだが不気味な存在。
なお、初日特選から脱落は、以下の5名。
・犬伏湧也 (準決勝敗退)
・北津留翼 (準決勝敗退)
・佐藤慎太郎(二次予選敗退)
・宿口陽一 (二次予選敗退)
・三谷竜生 (二次予選敗退)
代わって予選からの勝ち上がりは、
④伊藤颯馬
⑥田尾駿介
⑦山崎賢人
⑧阿部力也
⑨森田優弥
・結果
1着 ⑦山崎賢人
2着 ⑨森田優弥
3着 ⑥田尾駿介
・振り返り
← ①松浦⑥田尾(中四国)・④伊藤②嘉永⑦山崎(九州)・③新山⑤菅田⑧阿部(北日本)・⑨森田(単騎)
号砲で⑤菅田が飛び出し、北日本勢が誘導員を追う。
道中は③新山⑤菅田⑧阿部・①松浦⑥田尾・④伊藤②嘉永⑦山崎・⑨森田で周回。
赤板を目掛けて④伊藤が後方から上昇。③新山も突っ張る素振りを見せるが、④伊藤のスピード良く、打鐘前に③新山を叩き切り、④伊藤②嘉永⑦山崎に単騎の⑨森田まで出切る。
④伊藤はペースを緩めずにそのまま加速、④伊藤②嘉永⑦山崎・⑨森田・③新山⑤菅田⑧阿部・①松浦⑥田尾の一本棒で最終ホームを通過。
ホーム過ぎに①松浦が8番手からまくり発進を開始するが、1センター付近で②嘉永が④伊藤の番手から発進。
2コーナー出口付近から⑨森田が九州勢後位にから一気に発進し、2センターで②嘉永⑦山崎を捕らえる。
一旦は捲られた⑦山崎だが、2センターで①松浦を捌いてから⑨森田を追い、直線で鋭く伸びて⑨森田を交わしてV。捲り残した森田が2着。3着は松浦後位から切り替えて追い込んだ⑥田尾。
・感想
勝った山崎選手は、伊藤選手が赤板過ぎから駆け、さらに嘉永選手の番手捲りを追うというハイスピードでの展開に加え、真後ろから森田選手に捲られるという状況ながら、落ち着いて松浦選手を捌き、森田選手を差すというのは「流石ナショナルの脚」という感じの伸びだった。
残念ながらナショナルではパリ・オリンピックの代表から漏れリザーブメンバーとなってしまったが、その悔しさを競輪で晴らす走りを期待したい。
森田選手は、曲者ぶりをいかんなく発揮。正直嘉永選手をあっさりと捲ったのには驚いた。関東の若手はSS眞杉選手を中心に、互いに切磋琢磨して刺激し合っているようで、小林体勢選手のGI連続優出のように結果も出始めているので、森田選手も一層の活躍を期待したい。 田尾選手は今節のラッキーボーイ的な存在でしたが、レースが良く見えている感じでしたね。準決勝、決勝と3着3着は立派。これで11月の小倉競輪祭の切符を手に入れたので、コンディションを整えて小倉で大暴れして欲しいです。
今回の敢闘賞は、あえての新山選手。
調子が良かった新山選手とはいえ、伊藤選手が暴走失格スレスレで向かってこられては、流石に突っ張り切れなかった。GPを決めた2022年のGI小倉競輪祭以来1年半以上優勝から遠ざかっている新山選手だが、突っ張り切れなくても最後まで踏み切っており、復活Vも間近の印象。