【競輪】岸和田・高松宮記念杯競輪(GⅠ、2024/06/11-06/16)

決勝(2024/06/16)       一予① 一予② 3走目 準決勝
 ①南 修二 (大阪、88期)   2   2  白虎8  2
 ②新山響平 (青森、107期)  1   1  青龍4  3
 ③郡司浩平 (神奈川、99期)  1   1  青龍2  1
 ④小林泰正 (群馬、113期)  7   3  2予2  2
 ⑤脇本雄太 (福井、94期)   7   1  白虎1  1
 ⑥桑原大志 (山口、80期)   4   6  2予1  2
 ⑦古性優作 (大阪、100期)  1   1  白虎2  1
 ⑧和田真久留(神奈川、99期)  3   1  青龍3  2
 ⑨北井佑季 (神奈川、119期) 2   2  青龍9  1

【並び想定】
 ← ⑤脇本⑦古性①南(近畿)・③郡司⑨北井⑧和田(神奈川)・②新山⑥桑原(混成)・④小林(単騎)

 ラインとしては、3対3対2+1の4分戦。

・見どころ
 神奈川勢は⑨北井③郡司⑧和田の並びかと思われたが、③郡司が「僕が前で」となり、③郡司⑨北井⑧和田で並びことに。こうなると神奈川は③郡司の死に駆けからの⑨北井の番手捲りがミエミエなので、それを許すまじと①南が頑張ってSを取り、近畿勢の前攻めを想定した。
 ②新山は一次予選を連勝しているように調子は悪くなさそうだし、3着で優出とツキもある。③郡司と⑤脇本が踏み合う展開になれば捲り一撃で仕留める可能性も。
 ④小林もダービー優出、前橋記念優勝と現在絶好調。近畿、神奈川のどちらが先手を取る形になっても、4番手確保からの自力発進があるだろう。

なお、SSの脱落は、以下の6名。
 ・佐藤慎太郎(準決勝敗退)
 ・深谷知広 (準決勝敗退)
 ・眞杉 匠 (準決勝敗退)
 ・清水裕友 (準決勝敗退)
 ・松浦悠士 (二次予選敗退)
 ・山口拳矢 (二次予選敗退)

・結果
 1着 ⑨北井佑季
 2着 ⑧和田真久留
 3着 ⑦古性優作

・振り返り
 スタートは③郡司が飛び出し誘導員の後ろに取り付いた。すんなりと一本棒になり、周回は③郡司⑨北井⑧和田・②新山⑥桑原・④小林泰正・⑤脇本⑦古性①南で進む。
 赤板で後方から⑤脇本ラインが仕掛けると同時に⑨郡司がスパートして先行態勢にはいり、一気に全開でペースアップ。
 ⑤脇本はジリジリと差を詰めるも、4番手外併走までで一杯。打鐘後2センターで外に浮いて後退。
 ここで④小林、⑦古性が②新山ラインの内に入って神奈川勢の後ろに切り替えるが、これは②新山にとっては大打撃になり、やや浮きながら④小林と併走に。
 最終ホーム付近からは②新山が仕掛けるが、③郡司の番手から⑨北井が外にけん制、⑨北井は③郡司の後ろに付け直さず、そのまま1センターから捲り発進。
 北井のスピード良く、2センターでは⑨北井⑧和田④小林⑦古性①南の態勢で4コーナーを回る。②新山も浮かされながらも外を追走していたが、ここで力尽きる。
 そのまま追撃を振り切った⑨北井がGI初制覇。
 2着は⑨北井に続いた⑧和田が入り、直線では⑦古性が内に入って④小林とモツれ、ゴール線では落車滑入の形となった⑤古性が3着(なお、ゴール後に⑤古性の前輪が⑨北井の後輪にヒットし、⑨北井もゴール後落車)。
 ④小林は惜しくも4着。

・感想
 いやぁ見ていてワクワクするような熱い総力戦でした。
 郡司選手の男気先行も見応えがありましたし、(ある意味順当な結果ながら)勝ち切った北井選手のパフォーマンスは素晴らしかったです。
 3連覇が期待された古性選手はあまりにも展開が悪過ぎましたが、それでもいつもの忍者のような走りで3着に突っ込んできたのは見事。
 小林選手も連続GI優出で、ほぼ掲示板(古性選手が相手なのは分が悪かった)の成績でしたし、レースも見えている感じですね。
 脇本選手が早々に勝負圏から脱落してしまったのは残念ですが、今回ばかりは神奈川勢の気合に負けたというか、郡司選手クラスが最終バック(実際にはもっと早かったけど)を目標にもがいたら、脇本選手も敵わないという感じでしょうか。
 是非ともレース(ダイジェストでも良いですが youtube を探せば、スタートからの映像もあるでしょう)を見て欲しいですね。