【競輪】岸和田・パールカップ(ガールズGⅠ、2024/06/11-06/13)

決勝(2024/06/13)
 ①當銘直美 (愛知、114期)
 ②奥井 迪 (東京、106期)
 ③柳原真緒 (福井、114期)
 ④吉村早耶香(静岡、112期)
 ⑤尾崎 睦 (神奈川、08期)
 ⑥山原さくら(高知、104期)
 ⑦石井貴子 (千葉、106期)

・見どころ
 女王児玉が優出に失敗するという波乱のシリーズ。
 唯一の無傷で予選・準決勝を勝ち上がった①當銘や3着2着で着実に優出した④吉村、2022年のガールズグランプリ覇者③柳原のヤング勢が、経験値の高い10*期勢の牙城を崩すかがポイントだろうか。
 迎え撃つ10*期勢も強力。
 滝沢(現養成所所長)を髣髴させる②奥井の先行力、⑤尾崎の強力な捲り脚、全てが高いレベルで出し惜しみをしない⑥山原、大怪我からの復活を期す⑦石井。
 とにかく混戦です。7人の誰にもチャンスがありそうです。
 ガールズはライン戦ではないので、基本自力を出せる選手が良い着順を得るが「勝つ」ことだけを考えると、逃げを追走しての差しが圧倒的に有利。
 今回も②奥井の逃げが予想されるが、その後ろを誰が取るのかは予測できないですね。

・結果
 1着 ⑦石井貴子
 2着 ②奥井 迪
 3着 ⑤尾崎 睦

・振り返り
 周回は、⑥山原・④吉村・⑤尾崎・(内①當銘、外③柳原で併走)127で進行。打鍾で誘導員が離れると⑥山原はペースダウンし、後ろの仕掛けを窺う。
 2センターから②奥井が発進、⑦石井が続き、⑥山原は何とか飛び付こうとするも、②奥井のスピードが良く、車間が空いた3番手追走がやっと。④吉村が⑥山原を交して前を追おうとするも⑥山原もまだ売り切れておらず、隊列を短くするだけの結果に。
 最終バックで⑤尾崎が捲り発進から直線で追い込むも⑥山原④吉村の併走を乗り越えるロスがあったことと②奥井のスピードが衰えず3着までが精一杯。
 勝ったのは初手から②奥井をマークした⑦石井。2着に②奥井が逃げ粘る。

・感想
 やっぱり奥井選手が逃げるとレースが面白くなりますね。
 頭を振って、肩を振って、とにかく前に前にと踏み込む姿(このスタイルが滝沢(現要請所長)選手にそっくり)は見ていて感動すら覚えます。
 石井選手は京王閣での選手生命に関わる大怪我から見事に復活。僕の準地元である松戸が石井選手のホームバンクなので、イベント等にも良く来てくれるのですが、イベントでの極普通のお嬢さん然とした佇まいとレースでの闘志満々の走りのギャップが大きく、あれだけの大怪我でメンタルが大丈夫かと心配していたのですが、一発大仕事をやってくれました。
 本当に嬉しいです。
 これで年末のガールズグランプリの切符を掴んだので、コンディションを整えて万全の態勢で静岡に乗り込んで欲しいですね(ちょっと気が早いww)。
 尾崎選手は惜しかった。道中當銘選手と柳原選手が併走となったのは、結局尾崎選手の番手が欲しいということでしょうから、それだけ他の選手から評価されていたと言えるでしょう。去年のガールズグランプリは失格等の影響で出走できませんでしたが、今年こそガールズグランプリを走って欲しい選手です。