【競輪】函館競輪ミリオンナイトカップ(GⅢ、2024/06/06-06/09)

※6/11~16に開催されるGI高松宮記念杯(岸和田)の前後に開催される、いわゆ
 る"なんちゃってGⅢ"。
 今回は、デイ開催(奈良)とナイター開催(函館)でレース時間帯の重なりが無い
 「スマートリレー」方式を採用しています。

決勝(2024/06/09)
 ①菊地圭尚(北海道、89期)
 ②阿部将大(大分、117期)
 ③酒井雄多(福島、109期)
 ④大川 剛(青森、121期)
 ⑤菊池岳仁(長野、117期)
 ⑥竹村勇祐(秋田、96期)
 ⑦櫻井正孝(宮城、100期)
 ⑧杉本正隆(茨城、96期)
 ⑨坂本貴史(青森、94期)

【並び想定】
 ← ④大川⑨坂本①菊地⑥竹村(北日本(北))・②阿部(単騎)・③酒井⑦櫻井
   (北日本(南))・⑤菊池⑧杉本(関東)

 初日特選からの脱落は、以下の7名。
 ・中川誠一郎(準決勝敗退)
 ・近藤 保 (準決勝敗退)
 ・野口裕史(準決勝敗退)
 ・渡邉雅也(二次予選敗退)
 ・片岡迪之(二次予選敗退)
 ・久米康平(二次予選敗退)
 ・大塚健一郎(二次予選敗退)

 代わって予選からの勝ち上がりは、
 ①菊地圭尚
 ③酒井雄多
 ④大川 剛
 ⑥竹村勇祐
 ⑦櫻井正孝
 ⑧杉本正隆
 ⑨坂本貴史

 ラインとしては、4対2対2+1の4分戦。

 見どころとしては、6人が勝ち上がった北日本勢はラインを二つに分け、4車ラインを率いる④大川が気風良く駆けていきそう。⑨坂本は後ろが地元のヒーロー①菊地だけに早めに出ざるを得ない。①菊地が悲願のG3制覇を飾るか?
 その思惑をぶち壊しそうなのは近況絶好調の②阿部。⑤菊池もタイミングよく駆ければチャンス大。

・結果
 1着 ②阿部将大
 2着 ⑨坂本貴史
 3着 ③酒井雄多
 

・振り返り
 ⑤菊池がSを狙うも①菊地が内枠の利でS。周回は、④大川⑨坂本①菊地⑥竹村・②阿部(単騎)・③酒井⑦櫻井・⑤菊池⑧杉本とほぼ想定通りで進行。
 青板バック手前から上昇してきた⑤菊池と④大川が併走になるが、赤板で④大川が突っ張り、⑤菊池は8番手まで下げる。
 ④大川は赤板2コーナー出口からペースアップし、隊列は一本棒に。
 最終2コーナーで5番手から②阿部が捲り発進。合わせてバックで⑨坂本が番手まくりを打ち、続いた①菊地が②阿部をけん制するが、②阿部の勢いが良く、直線半ばで⑨坂本を捕らえて優勝。
 ⑨坂本はタイミングの良い番手捲りだったが、②阿部に交され2着まで。
 3着には②阿部を追走する形になった③酒井が入る。

・感想
 4月に高知記念を制した阿部選手が今年2本目のG3制覇。
 年明けから好調が続いているが、位置取りもしっかりしているし、好機にきちんと動けているので、好調が続いているというより「力を付けた」という評価の方が適切かも知れませんね。 今回も一番長く先行しそうな4車ラインの後ろを取り切ってからの捲り決着と、ある意味横綱相撲での勝ちっぷりでした。
 菊池選手は、赤板で大川選手に突っ張られた時、5番手(北日本4車の後ろ)あるいは6番手(北日本4車+阿部の後ろ)狙いだったと思うが、酒井選手も甘くなく、8番手まで下げざるを得なかったのが敗因でしょうか。5・6番手狙いなら、もう少し大川選手にプレシャーを掛けてピッチを上げさせてからの方が良かったかも知れません。脚はある選手だと思うので、もう少しレースを覚えて欲しいですね。(実は密か(隠す必要は無いけど)に、応援している選手です。)