【競輪】高知記念(GⅢ、2024/04/11-04/14)

決勝(2024/04/14)
 ①犬伏湧也 (徳島、119期)
 ②新山響平 (青森、107期)
 ③深谷知広 (静岡、96期)
 ④永澤 剛 (青森、91期)
 ⑤坂井 洋 (栃木、115期)
 ⑥大坪功一 (福岡、81期)
 ⑦清水裕友 (山口、105期)
 ⑧阿部将大 (大分、117期)
 ⑨佐藤慎太郎(福島、78期)

【並び想定】
 ←②⑨④(北日本)・①⑦(中四国)・⑧⑥(九州)・③(単騎)・⑤(単騎)

 初日特選からの脱落は、以下の③名。
 ・山崎芳仁(二次予選敗退)
 ・南 修二(二次予選敗退)
 ・佐々木豪(準決勝敗退)

 代わって予選からの勝ち上がりは、
 ④永澤 剛
 ⑥大坪功一
 ⑧阿部将大

 ラインとしては、3対2対2単騎2車の細切れ5分戦。

 見どころとしては、①犬伏選手と②新山選手の主導権争いだろう。
 ①犬伏選手の番手には横も強い⑦清水選手、②新山選手の番手には名うてのマーカー⑨佐藤選手なので、ガッツリ踏み合う展開も有りそう。
 ただ、①犬伏選手と②新山選手がガッツリ踏み合うと、③深谷選手や⑤坂井選手、⑧阿部選手の捲りが飛んできそうで、①犬伏選手と②新山選手の闘い方次第で結果は大きく変わりそう。

・結果
 1着 ⑧阿部将大
 2着 ⑦清水裕友
 3着 ⑤坂井 洋

・振り返り
 スタートは外枠から勢いよく⑧阿部が飛び出すが、枠の利で最内枠の①犬伏が誘導員を追い、初手は①犬伏⑦清水・⑧阿部⑥大坪・②新山⑨佐藤④永澤・③深谷・⑤坂井で周回。
 赤板2コーナー過ぎから②新山が上昇するも、①犬伏が突っ張り、②新山が車を下げ始めると、単騎の③深谷、⑤坂井が5番手、6番手に切り替え、②新山⑨佐藤④永澤は最後方へ。
①犬伏⑦清水は後続の動きを警戒しつつ、最終ホーム過ぎからペースアップして一本棒のまま2角通過。中団で車間を空けていた深谷が最終バックで仕掛け始めが車の進みが鈍い。
 4コーナーで①犬伏の後ろから⑦清水が抜け出しを図るが、3番手で脚を溜めていた⑧阿部が直線で鋭く伸びての優勝。⑦清水が2着、③深谷の仕掛けに乗った⑤坂井が3着。

・感想
 今シリーズ出来の良さを見せていた阿部選手が3番手から捲り追い込んで優勝。
 結果論になってしまうが、8番車から果敢にスタートで飛び出し、犬伏選手-清水選手の3番手を取り切った。その報酬が"2センター3番手サラ脚"だったのは「ツキ」もあったと思うが大きかった。
 阿部選手は高知バンクとの相性が抜群で、これまで8戦6勝2着2回とオール連対、今回の優勝も合わせてG3V2(阿部選手のG3優勝は高知のみ)とのこと。
 今節は、追い込み・捲り追い込みとどちらかと言えば自力発揮というより、流れの中での立ち回ってのレースという感じだったが、元来持つ自力と合わせれば、面白い自在選手となるのではないだろうか。これからも注目したい。
 注目された犬伏選手と新山選手の主導権争いは、一度は新山選手が仕掛けるも、犬伏選手が突っ張りからの全速逃げ&深谷選手・坂井選手の切り替えで7番手まで下げ、あっさりと決着。山選手はちょっと淡白な攻めでしたね。
 惜しかったのは清水選手。犬伏選手との車間を空けて万全のワンツー体勢を築いたかに見えたが、犬伏選手のタレが少々早く、終始スンナリ3番手追走しサラ脚だった阿部選手に対しヘッドパッドで応戦したが交された。
 坂井選手の3着は、正直勝負付けが終ってからの突っ込みだったが、まぁ競輪祭の切符を手に入れたのはラッキーだった。

 今節の特別敢闘賞はベテラン勢の活躍。
 50代の選手は5名出走したが、G2以上のグレードでの優勝経験を持つ以下の4選手が、二次予選進出、準決勝進出の活躍をしています。流石ですね。
・神山雄一郎(栃木、61期、56歳)5867で二次予選進出
・山口富生 (岐阜、68期、54歳)23⑤5で準決勝進出
・小嶋敬二 (石川、74期、54歳)13⑦9で準決勝進出
・新田康仁 (静岡、74期、50歳)2756で二次予選進出