【競輪】高松記念(GⅢ、2024/02/17-20)

決勝(2024/02/20)
 ①松浦悠士 (広島、98期)
 ②佐藤慎太郎(福島、78期)
 ③井上昌己 (長崎、86期)
 ④菊池岳仁 (長野、117期)
 ⑤町田太我 (広島、117期
 ⑥東龍之介 (神奈川、96期)
 ⑦香川雄介 (香川、76期)
 ⑧福島武士 (香川、96期)
 ⑨浅井康太 (三重、90期)

【並び想定】
 ←⑤①⑦⑧(中四国)・⑨③(混成)・④(②⑥競り)

 初日特選からの脱落は、以下の5名。
 ・北津留翼(準決勝敗退)
 ・岩本俊介(準決勝敗退)
 ・佐々木豪(準決勝敗退)
 ・武藤龍生(準決勝敗退)
 ・犬伏湧也(準決勝敗退)

 代わって予選からの勝ち上がりは、
 ④菊池岳仁
 ⑤町田太我
 ⑥東龍之介
 ⑦香川雄介
 ⑧福島武士

 ラインとしては、中四国4車、西日本2車、東日本3車の3分戦という感じだが、東日本勢は④菊池の後ろが②佐藤と⑥東で折り合いが付かず競りになる想定。(う~ん、どうせ競るなら⑥東は⑤町田の後ろを狙って①松浦と競った方が良いと思うけどなぁ・・・。まぁ東日本で番手を上げるという意味もあるとは思うけどね。競輪はこのレースだけじゃなく、それまでのレースの積み上げが今後効いてくるものだから。)

 見どころとしては、②佐藤⑥東の競りが長引けば実質④菊池が単騎のような状態で、③浅井も長い距離を踏むタイプではないので、⑤町田が①松浦を引っ張る中四国が大本線。
 ①松浦は後ろが地元勢だけに、⑤町田の脚色を見ながら車間を開けたり踏むタイミングを測ったり、③浅井や④菊池が捲って来た時のブロック等、仕事は多いが隙無く熟してくれるだろう。
 特注は、⑥東が②佐藤と競ってまで固執した④菊池。今節の出来は良いと思う。

・結果
 1着 浅井康太
 2着 松浦悠士
 3着 井上昌己

・振り返り
 スタートは①松浦と④菊池が飛び出しS争い。なかなか折り合いが付かなかったが2周目ホームで①松浦が下げる。
 ④菊池が誘導員を追走し、番手は②佐藤と⑥東が内外入れ替わりながら番手主張、中段に⑨浅井②井上、⑤町田①松浦⑦香川⑧福島の中四国カルテッドは後攻めでの周回。
 青板周回のバックで④菊池が後続の動きを警戒しつつ誘導員との車間を空け、スパートのタイミングを図る。赤板で⑤町田がかましてくると、④菊池もスパート。④菊池番手で競り合っていた③佐藤と⑥東は離れ、④菊池の後ろ①松浦のサポート受けた⑤町田①松浦⑦香川が収まって打鐘。
 ここからは各選手それぞれの思惑が交錯するような乱戦となる。
 まず最終ホームで⑤町田が④菊池を番手まくりを敢行するも④菊池が懸命に粘り、⑤町田が主導権を取れたのは1センター。この⑤町田の動きに①松浦は続いたが、追い上げてきていた⑥東が邪魔になり⑦香川は離れる。
 2コーナーから⑨浅井が②井上を引き連れ踏み込むと、①松浦がバックで自力発進。そこを⑨浅井②井上が追走。
 ①松浦⑨浅井②井上で直線、ゴール寸前で⑨浅井が追い込み逆転。2着に①松浦が残り、3着は②井上。

・感想
 とにかく目まぐるしく激しいレースだった。
 皆様ご存じのとおり、競輪のレースは、強い選手が強い戦い方をして勝つこともあれば、それをうっちゃるようなレースで伏兵が勝利を掴んだり、ジッと脚を溜めて捲り一閃勝ちもある。
 だから競輪は面白いとも言えるのだが、今回の決勝戦は"お互いに相手の嫌がることをやりあった"という感じでしょうか。(これはこれで面白いですけど。)
 ④菊池のS取りは中四国勢にとって嫌だったろうし、④の後ろが離れた時、すかさず⑤町田を招き入れた①松浦の判断は④菊池にとって嫌だったろうし、一旦は離れた②佐藤が内から⑥東が外から追い上げてきたのは、中四国3番手4番手の⑦香川⑧福島にとって嫌だったろうし、もっと言えば⑤町田は④菊池をそのまま交してかました方が良かったかも知れない。
 結局、嫌なことをされるのが少なかった⑨浅井②井上がワンスリー。
 まぁ、こういうレースもあるということですね。