BANANAFISH二次創作小説 スキップとアッシュの出会い「小さな相棒の憧れと願い」1 | BANANAFISH DREAM

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らぶばなですニコ 。アニメ「BANANAFISH」ですが、次が最終回だなんて信じられません。。。ラストが近いせいか、たくさんの方に拍手応援してもらって嬉しいです!ありがとうございますニコニコ。最終回、どうなるかドキドキしますね。。。今週のアニメで、アッシュと英二の再会シーンで涙した人多いのではないでしょうかえーん。。。私のように凹まれている方に少しでも癒しになればと創作してみました。

でもいつものA英とは違うテイストになっています。。。今回は、スキップとアッシュの出会いについて妄想(捏造?)させて頂きましたおねがい。愛嬌のあるスキップ、可愛いですね〜。あんなに小さいのに口調は大人っぽいしボスの相棒(!?)なんですよね?リンクスグループの黒人さんってスキップだけ!?(コングは微妙なところ)どこで出会ったんだろう?どうしてリンクスに?たむろしている場所が違えば、ブラックサバスにいたかも(あまり想像できないけど)しれないですよね。時間がなかったので、これまた適当な文章になっています。。。英二も少し出てきます。お楽しいいただければ幸いですニコニコ

 

 

〜スキップとアッシュの出会い〜「小さな相棒の憧れと願い」

 

 

おれがこのダウンタウンに足を踏み入れたのは一週間前だった。犯罪多発地域と言われているだけあって、路地裏は壁という壁に落書きがなされ、地面は割れた酒瓶やゴミで汚れていて埃っぽい。明らかに異様な雰囲気を醸し出していた。

 

最近、ここを拠点にしているというストリートキッズと知り合うことができた。おれは家を飛び出してきたばかりでどこにも行くあてがなかった。そいつを見つけ出し、そいつの所属するグループに入れてもらおうと頼んだところ、「うちのリーダーに会わせるには、ちょっとしたテストを受けてもらう。合格すればリーダーに頼んでやる」と言われた。

 

何をするのか聞くと、通りを歩いている一般人のポケットから財布を盗んだり、置き引きをしたりするように言われたのでおれはチャンスを伺っていた。

 

足腰の弱そうな年寄りをターゲットにスリと置き引きをしたが、そいつは「まだまだそんなもんじゃダメだ」と言って、さらに要求してきた。おれは疑問を感じつつも、後戻りできないと必死に続けた。

 

だが、一週間後 おれは失敗してしまった。置き引きには成功したが、そいつはなんと老人に変装した警察だった。最近子供によるスリと置き引き被害が多発していると通報をうけ、囮の警察官が通りに派遣されていたのだ。

 

一部始終をみていたそいつに助けを求めると、警察は俺のことを無視してそいつを追いかけ出した。

 

路地裏に逃げ込み、物陰に隠れながら息をひそめた。発砲音が聞こえたが、最終的にそいつは逃げたらしい。俺は胸をなでおろした。

 

「いつリーダーにあわせてくれるんだ?」

 

今更ながら、そいつを頼って正解だったのか疑問を感じ出した。このダウンタウンには複数のストリートキッズのグループが存在するらしい。自然に人種別にグループが形成されているようなので俺は黒人グループに入る事を希望している。このエリアではプエルトリコ人や黒人も多く住んでいるが、複数グループを束ねる大きなグループはリンクスというチームで、ボスはなんと白人らしい。白い悪魔と呼ばれているぐらいだから、どれだけ恐ろしいやつなのか想像もつかなかった。

 

まだガキの俺がそう簡単にグループに入れるとは思ってない。だからこそ、グループの中でも最下の集団を選び、その手下に気に入られてそいつのリーダーに紹介してもらおうというのが俺の作戦だった。

 

(でもきっと。。。)

 

背後から影が忍び寄り、俺の背中に衝撃が走った。警察をふりきったそいつが俺を思い切り蹴り飛ばしたのだ。

 

「ーゴホッ!」

 

「てめぇ、スキップ! 俺に助けを求めやがって。。。もう少しでサツに捕まるところだったろうが!」

 

怒りにまかせてそいつは俺を何度も蹴飛ばしてくる。

 

口の中が切れて、鉄の味がした。苦しい、誰か助けてと思ったが声は出なかった。

 

その時、誰かの声がした。

 

「。。。そこのおまえ、ここで何をしている?」

 

とても冷たい声だった。俺を蹴っていたそいつは怒りの表情のまま背後を振り返ったが、すぐに硬直した。

 

「あぁーん!?。。。。ッ!ヒィッ!!」

 

そいつの態度が変わった。

「あ、あんたは。。。すまねぇ!殺さないでくれっ!」

 

声をかけた男と知り合いのようだ。おれはぼやけた視界で声をかけた男を見た。ジーンズにパーカーを着た若い男。頭にはフードを深くかぶっていたが、金色の髪が少し見えた。

 

(白人。。。?なんでこんなところに?) 

 

「何をしていると聞いている」

 

男の問いかけにそいつはビビりまくっていた。声は枯れ、顔から汗が噴き出していた。体格ではそいつの方が優っているのになぜこれほどまでに焦っているのかおれは不思議だった。

 

「俺はその。。。あの。。。ちょっとした出来心で。。。」

 

「ふらついているガキを利用して小遣い稼ぎでもしようとしたか。メンバーに入れてやると誘って」

 

フードをかぶった男の視線がそいつを睨みつけた。

 

「それは。。。」

 

やはりそいつは俺を騙すつもりだったようだ。リーダーに会わせる気もなければメンバーに入れようとも思っていなかった。

 

「おまえは ”ブラック・ライノー”のメンバーだな。おまえのリーダーがこんなガキを使うよう指示したとしたら。。。黙っておけねぇな」

 

フードの男がポケットから銃を出した。おれは慌てて転がっていたパイプ椅子の背に隠れながら様子を伺う。そいつはみっともなく何度も命乞いをしていた。

 

「うちのリーダーが ”大ボス” のあんたに背くようなマネをするはずがない。。。俺が勝手にしたことだ。。。もう2度としないと誓うから。。。。どうか殺さないでくれ。。。」

 

 

(大ボス? このダウンタウンをまとめているトップは確かリンクスで。。。そのボスって確か。。。)

 

男が頭にかぶっていたフードを取った。プラチナブロンドの髪がサラサラと風になびいている。

彫刻のような顔、そしてグリーンアイズ。それはハッと息をのむほどの強烈な美しさだったが、同時に彼はどこまでも冷酷な表情で、まるでこの世のものとは思えない別の生き物のようだった。

 

光が当たれば天使のようにも見え、影がさすと悪魔が微笑んでいるかのように見える不思議な男におれは釘付けになった。

 

男は銃を撃った。それはそいつの頬をかすめた。そいつは地面に尻をつけ、ガタガタと震えていた。

 

「今すぐグループを抜けろ。そして今日中にこのシマから出て行け。。。そうしなければ、次にあった時、必ずお前を殺す」

 

「わ、わかった!ヒィィーッ」

 

そいつはその場から走り出して逃げていった。

 

(あれはわざと頬をかすめるように狙ったのか?すっげぇ技! それに。。。最高にクールだ。。。!!)

 

 

「。。。おまえ、大丈夫か?」

 

男がおれに声をかけてきた。驚いた俺は思い切り頭をイスにぶつけてしまった。

 

 

「!!。。。あてててぇ。。。な、なんとか。。。助けてくれてありがと。俺はスキップ。なぁ、あんた。。。ひょっとしてアッシュ・リンクスなのか?」

 

おれは目を見開いてその男を見た。どうにもワクワクする気持ちを抑え切れなかった。

 

「そんな事はどうでもいい。ガキはさっさと帰りな」

 

どうでもよさそうに男はいった。俺が無事か確認したかっただけのようだ。

 

「誰もおれのことなんて待ってなんていないよ。アル中の父さんは母さんと俺たちを虐待したあげく借金残して逃げてったよ。母さんは男遊びに夢中でおれのことを鬱陶しく思ってる。学費すら払ってくれないからおれ、学校を退学させられたんだ。今の母さんの男は俺を見るたびに殴るし、あんな家に帰りたくなんてねぇ」

 

「。。。。。。」

 

男はおれを無言で見下ろしていた。おれは埃と泥まみれになった顔を腕でこすった。

 

「おれはさっきのあいつの所属する黒人グループに入れてもらおうと思ったんだ。このあたりの下っ端中の下っ端グループだけど、どこでもよかった。言う事をきけばあいつのチームのリーダーに会わせてやるって。まさかこのシマをまとめる”リンクス”の大ボスに会えるだなんて夢にも思ってもみなかったけど」

 

あははと笑いながらおれは立ち上がった。

 

「時々、お前みたいなガキを利用しようとする虫けらが現れる。傘下グループのリーダーには注意するように言っておく」

 

 

「なぁ、どうすればあんたみたいに強くなれる?俺は強くなってやる。。。俺を利用しようとする奴や自分勝手な大人になんて負けたくないんだ!俺はクソみたいな奴になりたいわけじゃない、絶対に生き抜いてやるんだ。。。!」

 

 

男の目つきが変わった。どうでも良さそうに聞いていたが、俺に興味を持ったようだ。

 

「。。。へぇ、俺にそんな事聞いてくるだなんて意外だな。大抵のやつは、”助けてくれ” か ”金をやるから言う事を聞け” としか言わないぜ」

 

 

「おれ、ここで生きていくしかねぇから。。。だから強くならねぇと。でも腕だけ磨いてもさっきの奴みたいなのに騙されるって分かった。ここでのルールを学んで知恵をつけないと。。。」

 

ふっと男は笑った。何がおもしろいのか分からなかった。

 

「。。。。気に入った。スキップと言ったな、おまえ。。。俺のところにこい」

 

おれは耳を疑った。

 

(”俺のところ”ってまさか。。。)

 

「。。。え?あんたのところって。。。リンクスに?いいのか? おれ、まだガキだし。。。あんたのところ黒人いるのかよ?」

 

「ボスの俺が良いと言っているんだ。何も問題はない」

 

「。。。。」

 

「生きるために何が必要か教えてやるよ。それと、おまえに”頼みたいこと”がある。ついてこい」

 

くるりと背を向けて、男は歩きだした。思ったより早足でずんずんと歩いていく。おれは慌ててその背中を追いかけた。

 

「あ、待ってよ! アッシュ。。。ボス!」

 

その時おれは はじめてボスの名前を呼んだ。

 

 

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