今の世のトウリの実・す | ラテックスは妄想中

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暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

あれこれ

アイちゃんへのお礼にと

コンビニで

滅多に買わない系の

食品を手に

 

午後からの講義前に

お昼を済ませておこうと

 

飯食う場所にもってこいの

テラス席

覗けば

 

天気がいいからか

女の子のグループが

占領し

楽しそうにおしゃべりしてる

 

そこへ入っていく勇気もなければ

気の利いたリアクション

…無理だ…ってくらい

寝起きから

バタバタした疲労感

思考する脳にあり

 

余裕なくて

今日はまだ会っていない

友人を探すべく

彼の研究室へ向かう

 

…と言うのも

 

必須教科だっていうのに

授業に出てなかったかのか?

だとしても

仲いい知り合いが多い友人だから

今回の模擬テストの話

多分もう

聞いてるだろう

けど…

 

アイちゃんにコピーさせてもらった

内容の解読

読めなさ過ぎて

夢中になって

友人へのメッセージ

まだ送ってないの

どうしようかなぁ

考えつつ

 

「失礼しまぁーす」

 

ノックの代わりに

一声かけて

教授の控室

助手の作業場

研究生の憩いの場

 

である空間の扉

開けば

 

お昼時あるある

食事目的な生徒で

結構な人口密度状態な

光景

 

だ…けど

友人の姿はなくて

 

…この中で

話したことがあるのは…

ざっと見渡して

友人と親しい先輩の姿

 

みつけた…けど

…彼女は女友達と居るし…

とりあえず

 

出入り口の一番近くに居た

 

どこの誰とも知らない男性に

 

「…トモヒトを今日 見かけた?」

 

声を掛けた相手が

友人(トモヒト)を

認識している人間かどうかも

確認ないまま

質問したのは

 

知り合いの居ない

よその研究室の中に

所属していない俺が

用もなく入っていけない…からで

 

知らない

って言われれば

そのまま引き返そうと

 

出入り口のところで

立っていれば

 

 

「…さっさと奥へ進め」

 

背後から

よく通る声での

進路妨害

いさめられ

 

慌てて出入り口から

離れ

振り返る

 

けど

そもそも確認せずとも

声の主が

この研究室の教授であることは

発せられた声の位置が

俺の頭の上から…で

気付いてて

 

最近でこそ

珍しくない

高身長ではある

けど

 

教授は昭和生まれの人なので

若い頃は

相当目立つ存在だったろう

モテただろう

事は

 

スマートな

気遣いをする姿から

容易に想像できる

見習うべき部分で

 

自然と人に慕われるのも

当然だろう

 

何より

驚かされるのは

こんな何気ない

一瞬でも

 

「…アヤノ

 お前の後輩が来てるぞ」

 

友人の先輩である

女性に

 

俺の存在告げて

会話の切っ掛け

作ってくれたりする

訳だけど

 

当たり前のように

学生の交友関係を

把握してある観察眼

加えて

 

教授の授業

受けたことない

俺の事も

友人と紐づけて

把握しているっぽい

記憶力い

 

…すげぇなぁ…

とか

思いつつ

 

俺に気付いて

アヤノ先輩が

おいでおいで

してくれてるの

 

教授に

「ほれ 女性を待たせるな」

 

とか

煽られながら

 

ホント

この研究室は

居心地いいなぁ…と

 

ほにゃり顔で

 

いそいそと

本来なら

友人のポジであろう

アヤノ先輩の隣へ

お邪魔させてもらった

 

  つづく