今の世のトウリの実・を | ラテックスは妄想中

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暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

対面だと

気が散ると判断し

 

隣に座ったが

 

これもこれで

近いが所以に

気になることがいろいろあって

 

今のところ

周囲の騒がしさに

紛れているだろう

けど

自分の咀嚼音

 

とか

スプーンが食器に当たる

かちゃかちゃって

金属音

とか

 

静かに楚々と食べてるのか

隣のアオイさんから

なにも聞こえてこない

から

 

気にし過ぎかもしれない

 

彼の手元で

スープマグが

トレイに戻された

 

その

コトンって音くらいしか

聞こえてこない

ってか

 

その音は聞こえるんだから

自分がサラダを食べようと

フォークに持ち替えた

陶器を鳴らす音も

 

ちゃんと聞こえてるだろう

などなど

 

気にすると全部

気になって

 

 

「確かに

 お箸の方が効率がいい」

 

持ち替えて使う道具

それぞれ

皿の上に置きながら

食べる事で

変化する皿の上の

空間が

 

使用済みカトラリーの

置き場になってて

 

いつもの光景

気にもしていなかった

食事中の

雑多感が

 

アオイさんのトレイには

ない事に

 

何気ない感想

伝えるも

 

リアクションし辛いか

反応ない隣りに

追い込みかける様な事はせず

 

ただ

 

提供されるものを

そのまま受け取る事に

何の疑問もなかった

無意識に

 

こだわる人の様子から

気付かされたなぁ  

思い掛けない

自分の内面に向き合う

気付きの

タイミングになった

昼飯タイム

 

…それだけ

雑談をしていないって

事の証明だなぁ…と

 

たまたま

居合わせただけの

他人

 

って雰囲気

醸している隣りに

触れないまま

食事を進めていると

 

空けてた

向かい側の席に

 

「ここいいですか?」

 

集団で来ていた

留学生の

先輩ポジっぽい

女性が

 

席取りの有無

確認してきたから

 

「どうぞ」

 

と答える自分に続いて

 

「…もう食べ終わるので

 3人座れますよ

 

 よかったら呼んできては?」

 

アオイさん

自分もだが

早食いな様で

 

確かに

会話もそこそこに

食事に集中してた分

 

ほぼ

メインを食べ終わる様子

 

この流れだと

置いてかれかねないぞ

慌てて

 

「4人座れますよ」

 

自分の存在を無視した

アオイさんの発言に

付け足しながら

 

トレイを前の席に置いた

留学生の一人に

仲間への声掛け

促せば

 

じゃあ…と

注文の品

受け取り場で待ってる

仲間に伝えに行く様子

見送りつつ

 

咀嚼音がどうとか

気にしてたの

何処へやら

 

ぱくぱくっと

いつものがっつく

食べ方

披露して

残りをかきこみ

 

トレイの中

綺麗に完食すれば

 

「え?…はや…」

 

アオイさんが

今更の様に

気付いたって事か

 

さっきまでより

注目した様子で

こちらを見てる視線

 

席を譲る発言しちゃった

気にしてられないと

 

バタバタと

片付けて

コップの水を

ぐっと飲んで

 

自前のお箸

片付けている

アオイさんを横目に

 

立ち上がり

 

「お先です」

 

声を掛けて

 

アオイさんのトレイも

空だったので

ついでに…と

手に取った

 

 

  つづく