サイブン:トホ1/ー21ー | ラテックスは妄想中

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暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

落ち合う約束をした相手は

 

当初の

 

のんびりした口調から受ける

 

ルーズな印象とは

 

裏腹に

 

ツーコールで

 

 

「…はい」

 

すぐに出た相手の声に

 

一瞬

 

挨拶とか以前に

 

開口一番の言葉

 

考えてなかった分

 

 

「…あ…はや…ぁ」

 

 

心の声

 

漏らしつつ

 

 

「ぇえっとぉ…」

 

 

待ち合わせ予定の時刻

 

からすれば

 

妥当だろう…って

 

時間帯…だよね?

 

と 相手の声色

 

探りながら

 

 

「…駅 到着したんですが

 

 思ってた以上に人が多くて…」

 

見たまんまの現状

 

口にして

 

わって思った

 

不安要素

 

伝えれば

 

 

「…あぁ…そうか

 

 じゃぁ…

 

 今から言うところに来てくれる?」

 

 

早い反応と判断に

 

朝一の のんびり具合が

 

今はなくて

 

本当に同一人物か?

 

 

印象が変わった相手の機転に

 

一瞬

 

 

…駅を離れろって事?

 

 

返答に間が出来た

 

 

こちらの心情

 

察した様で

 

 

「…そんな遠くじゃないから

 

 そこに居ても…

 

 見つけるの大変そうでしょ?」

 

 

確かに

 

一理ある…のか?

 

 

互いの容姿への記憶

 

曖昧なだけに

 

正しい判断だと取って

 

 

「…どこへ行けば?」

 

 

誘導してもらえるよう

 

お願いする事で

 

申し出を受けた事

 

端的に表示すれば

 

 

「…今どこに居るの?

 

 駅正面から東を向いてほしいんだけど…」

 

 

具体的な位置の話題に

 

言われた場所まで移行しようと

 

 

「…ちょっと待ってください…」

 

通話相手の言う

 

駅正面が

 

何処なのか

 

まずそれを

 

把握しようと

 

 

「…当初の待合エリア

 

 …だった周辺から見た東方向?」

 

 

自分は地元民である

 

 

頻繁に使わない公共の乗り物

 

詳しくない事

 

恥じてはいない

 

けど

 

ちょっと

 

恥ずかしい…と

 

 

通話の声

 

周辺の人に聞かれてやしないかと

 

ひそっと

 

音量 下げれば

 

 

「…そうそう…

 

 そこから信号の向こうに

 

 青っぽいビルが見えない?」

 

 

通話口の相手も

 

合わせて

 

声のトーン

 

落としたから

 

 

なんだか

 

聞かれたら不味い会話

 

してるっぽい雰囲気に

 

つい

 

きょろっと

 

指示されたビルを探す為

 

周囲に視線飛ばせば

 

思いがけず

 

 

こちらを見てた…らしい人

 

数名が

 

しゅっと視線外すの

 

…見慣れた光景だなぁ…

 

等と

 

気にしない素振りで

 

小さく息をつけば

 

 

「…なに?何かあった?」

 

 

通話相手が

 

クリティカルなタイミングで

 

心の機微に

 

触れた質問

 

してきたから

 

 

ちょっとだけ

 

気持ちが乱れる

 

 

「…青い…って…

 

 電光掲示板の…横ですか?」

 

 

目の前の光景に

 

意識向けて

 

ナビを所望した

 

 

   つづく