アカツキ〈ハルver〉18才ep3 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

そもそもの始まりは

 

散歩ついでに

 

ボイチャ用のイヤホン

 

アキラんちへ届けに行った

 

思い付き行動での事

 

 

ピンポン押せば

 

いつもなら

 

仕事で居ないはずの

 

叔母が 出て来て

 

僕を見るや

 

用事を聞くまでもなく

 

玄関でのやり取りでは

 

済まない様子で

 

家の中 引っぱりこまれ

 

 

「丁度良かった

 

 …いや アキラ居ないから

 

 よくないか…まぁいいや…」

 

 

と 叔母曰く

 

 

僕が家庭教師モドキに

 

アキラの勉強 見てた事で

 

ここ最近の アキラのやる気が

 

見違えるようだとか…で

 

 

「ありがとうね 春馬君

 

 あぁ…そうそう

 アキラ買い物に行っててね

 

 すぐ帰って来ると思うから…」

 

 

とかなんとか…と

 

 

「スコーン焼いてるの

 

 食べて行かない?

 

 アキラ ジャム買いに行ってて」

 

 

と 思いがけず

 

ごちそうになる事になりそうで

 

ちょっと

 

躊躇しつつ…も

 

 

話しやすい アキラの母親に

 

将来のアキラの様子

 

重ねつつ

 

つい 雑談の中で

 

あまりにも褒められるから

 

くすぐったくて

 

僕はそれ程 優秀じゃない

 

…って事

 

語り始めれば

 

 

「順位の変動なんて

 

 珍しくないんじゃない?」

 

 

早速の フォロー

 

 

そう 僕が語った 

 

ここ最近の出来事

 

それは

 

ついこの間

 

僕の努力 母の居る場で

 

口にした 担任

 

…彼女は

 

自分が現役の頃

 

塾でしか体験しなかったとかで

 

他者との競争…ってヤツ

 

やたら 僕ら生徒に

 

やらせたがる傾向があって

 

 

 

授業前の小テスト

 

毎回あって

 

 

「3人くらいに抜かれると

 焦るけど

 

 6人以上に抜かれると

 やる気をなくす…って言うか」

 

 

担任の教科は英語

 

単語覚えさす為の筆記と

 

ヒアリング強化の会話形式での

 

採点

 

 

 

「皆 色々 大変ねぇ…」

 

そう言って 笑った

 

アキラのお母さんが

 

んんん…と しばし考え

 

 

「英語力強化するなら

 

 ビートルズを聞くと良いのよね…」

 

と 持ってるアルバム

 

貸すから…待ってて

 

とか なんとか と

 

席を外して ひとり残され

 

ぼんやり

 

室内に漂う 香ばしい匂いに

 

意識向けた 矢先

 

 

「…おぃ受験生 何やってんの?」

 

買い物から帰って来たアキラ

 

開口一番に

 

僕の姿に

 

噛みついて来たの

 

視線向ければ

 

 

 

アキラの顔が 赤く上気していて

 

つい

 

無言で見つめてしまった

 

 

 つづく