日常346 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

思わず

 

彼の頭を よしよし…してしまった俺に

 

彼が

 

固まってるの

 

動かなくなったから 把握してはいた

 

けど

 

 

…いやまさか 

 

 

「無反応…なのは

 

 リアクションが取れないだけで

 

 …怒ってる訳では ないですよね?」

 

 

この空間で

 

この距離間で

 

今更

 

まわりくどい問答

 

始めても仕方なく

 

直入で聞けば

 

 

 

「…」

 

やっぱり 無視されてて

 

 

今はもう

 

彼の頭撫でてた手は

 

引っ込めているも

 

 

風呂上がりで

 

水分含んだからか

 

彼の髪 ふわふわしてて

 

 

「…すみません

 

 猫扱い してしまって…」

 

 

無言の彼の様子から

 

気分を害してる…って点は

 

間違いないので

 

 

ちゃんと 行動の衝動に至る

 

理由込みで

 

謝れば

 

 

2人しかいない空間で

 

空気重くするのは

 

得策ではない事

 

 

彼だってちゃんと分かってて

 

 

「…ねこ…はぁ?」

 

 

凄んでる

 

…って つもりだろう けど

 

ごめん

 

 

照れてるの 

 

 

もう随分 観察してる

 

彼の事だからして

 

 

分かってしまう俺は

 

 

今 俺に“照れ”がばれたって事

 

彼も察した…って ところまで込みで

 

さぁて…

 

 

互いを読みあってる状況の

 

俺側のターン

 

 

ひやかすのが妥当か

 

気付かない振りをしてると

 

ばれてる中で

 

フリするか

 

 

…まるっと違う話題にぶっ飛ぶか…

 

とか

 

あれこれ考えてるうちに

 

 

俺は 再度

 

 

彼の髪に触れ

 

 

「…いつも こんな感じで

 

 もふもふな手触りなんっすか?」

 

 

己の欲求に 正直に

 

 

もうちょっと 触って居たかったから

 

を 前面に

 

 

遠慮を止めて 髪の話題で

 

深掘り 決め込めば

 

 

「…お前ぇ…

 

 猫ちゃん扱いすんにゃめろ」

 

 

俺の手を

 

 

狭い旧型の車内で

 

払い除けようにも

 

オーバーリアクションは

 

あちこちぶつかるから

 

…って配慮込みの

 

 

抵抗に 意識向いたせいか

 

 

今 彼の語尾が

 

 

 

「…“にゃめろ”って…言いました?」

 

 

いや流石にここは 触れるでしょって

 

 

言い間違い 拾えば

 

 

「う…うるさいぞ…」

 

 

 

消え入りそうな 小声で 威嚇

 

つい

 

 

「“ねこちゃん”…って…」

 

 

彼の発言 込みで

 

この手触りの髪に

 

 

もう 触るなと

 

俺から遠ざかろうとする

 

所作に

 

 

「…いやマジで

 

 膝上の猫と遊んでる気分だわぁ」

 

つい

 

 

そんなこと やった体験ないケドも

 

癒し系の映像で見た事ある

 

シチュエーションを

 

今の彼に 重ね

 

 

しみじみと 笑えば

 

 

無防備だった

 

俺の両脇に

 

彼の手が 差し込まれ

 

「!」

 

不意を突かれ

 

思わず まともにくらった 反撃に

 

体硬くすれば

 

 

「“うるさい”って 言ってるでしょ」

 

 

膝上の猫が 今 豹に 豹変したぁぁ

 

 

ドキドキする間もなく

 

目の前の“ケモノ”に

 

 

俺は思わず 喉を鳴らした

 

 

  つづく