日常309 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

…こういう時

 

自分で勝手に思うだけなのに

 

ナイトって立ち位置に立たない俺

 

…身に沁みついてる 謙虚さか…

 

とか 思ってる間にも

 

 

「…公共浴場のルール…?

 

 …いや 流石に俺もそこは…

 

 あぁそうそう

 

 洗濯する際 ランドリーで

 

 声かけられて…

 

 ポケットに入ってた財布預かってますんで」

 

 

先に

 

 

彼の貴重品の事 話して

 

ワンクッション挿めば

 

 

「…財布?…あっ家のカードキーか」

 

自分の所持品

 

把握してないとか

 

…暢気な人だなぁ…

 

って 思いつつも

 

 

未だ湯船に浸かってない

 

白い肌に

 

桶に溜めたお湯

 

掛けてる様子

 

見るともなく眺めていれば

 

 

「忘れてたわぁ

 

 最近はスマホで事足るからさぁ」

 

 

使わなくなってる カードの存在

 

無くても困らない 現実

 

 

そんな話 しながら

 

ざっと流す程度のつもりだった

 

洗い場にて

 

 

泡のソープ 肌の上に広げ

 

腕とか撫でてていれば

 

 

「…背中 届く?」

 

手のひら洗浄 あるある

 

肩関節の柔軟の話題になって

 

そこは まだ

 

背後で合掌 できちゃう様

 

実践して見せれば

 

 

「…おぉ…すげぇ…

 

 やっぱ背筋 すげぇなぁ」

 

 

いや 今褒めてくれるべきは

 

関節の柔らかさで…とか

 

突っ込むのも 何なんで

 

ははは…と 笑て受け入れつつ

 

 

「…俺 背中流しましょうか?」

 

さっきの話題の振り方と言い

 

俺の柔軟への 感嘆と言い

 

彼は 届かないんですって事

 

言ってる様なものだったので

 

 

気を利かせれば

 

「…え…悪いよぉ…」

 

 

それは

 

遠慮なのか?

 

それとも

 

迷惑なのか?

 

 

もじもじしてる彼を前に

 

ぐいぐい行ったものか 否か

 

迷いしかない

 

裸の付き合い

 

若葉マーク同士は

 

取りあえず

 

手のひらに泡ソープで

 

山をつくり

 

 

「…これ 塗りつけるだけなんで」

 

直接 触らないよってアピール

 

前面に

 

彼を安堵させると同時に

 

 

「…ほら 無駄にしたら

 

 また 悪い印象になっちゃうから」

 

入浴客の為に

 

設置されてる シャンプーやソープは

 

店側のサービス

 

常連客なら そう言う面にも

 

配慮する事を 言われるだろうと

 

半ば彼を脅し

 

俺の方に背を向けさせ

 

手の泡を 白い肌の上に塗布すれば

 

弾力のない

 

すぐへたる 泡は

 

何の障害にもならず

 

触れないつもりの彼の肌へ

 

俺の手のひらを

 

容易く通過させた

 

 

  つづく