不落/堅調 性質Ⅲ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


『…え…』



兄貴の唐突な


告白に



弄る手が止まる





酔った勢いで


勢い任せに

 


閉じ込めてた内心


曝け出した一言が


弾みになったか




『人の事はさぁ

 問答無用で

 アルコール消毒するくせに


 自分は手も洗わないで 

 当たり前のように 触れて来るとか』


 

あぁ…


俺が 帰したくないあまりに


盛った酒の事



まぁ度数からすれば確かに


消毒液並みですけれども…




『…手は洗ってるぞ』



反論する所


そこじゃない事


言いながら気づいても



俺も酔ってる


未だ醒めきらない頭じゃ



気の利いた否定が


直ぐには無理で



間抜けな返し


口にすれば




抑えてたモノが


外れたか



『料理もさぁ


 本当はあんな…

 …ゆで時間長すぎたの


 邪魔するかなぁ


 パスタがふにゃってんの

 ホント 有り得ないから


 旨いとか言っても納得いかない』


 

今度は


ここへ至る前の


俺の絡みに


苦情か…と




細かい不満


その都度


口にはできなかった事



今 言うかぃ



…って 


拍車が掛かった


兄貴の訴えに




『ちゃんと全部食べるって


 納得出来ないって言われても

 ちゃんと美味しいよ いやマジで』



ここは


きっちり 反論する



言われっぱなしでは


兄貴の言い分の


肯定になり兼ねないから




『俺に作ってくれたもの


 無駄にするわけないでしょ?』



反論ついでに


たたみかけ



それは違う を 強調した上で



まだ



その顔を見せてくれない


兄貴の腕


掴んでた手を離し

 


 

 『ねぇ…じゃぁ 止める?』



スキンシップ


したくないなら…と



ここからの選択



heat気味な 思考の兄貴に


投げつける事で



落ち着かせようと


目論み 訊ねた




   つづく