不落/堅調 猛者Ⅴ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

外部刺激に


ひたすらグッと


我慢する様子



ニヤニヤと


そう言う所作の


ひとつひとつが



俺の加虐心をくすぐる訳で




『…ホント


 食欲そそるよ…』



赤くなった耳


甘く


噛みつけば



小さく身を震わせ



首を竦ませた体が



俺の方へと


倒れ込んでくる




胸に当て


心音聞いてた手でもって



『ちょいちょいちょい…』



その肩を掴み



押し止めようとすれば



『なんだこれ 治まらない…』




世界が揺れている只中

 


その揺れに 慣れないか


自分の額に


手を当て



俺に寄垂れ掛かって来る



それでも治まらない


眩暈に


行き場のない苛立ちか

 


『くそぉ…』


直接



俺に向けてでは無い


悪態をつき始めた



兄貴


ちょいちょいちょい…


落ち着かせようと



『急性アルコール中毒の

 

 様子はないけど


 横になった方が楽かもよ?』



心臓より高い位置に


頭があるより


フラットになる提案



囁けば




『アルコー…あぁ


 強い…度数…スピリ…


 記憶が飛ぶ…あれか…』




俺が買い足した



酒の強い兄貴用


ラインナップ


今日は

チラッと程度にしか


見て居なかったろう


飲む気が無かったんだから

 


それでも


いつもと系統の違う酒瓶



気付いてはいたのか

俺の呟いた情報と


身体状況から



摂取した可能性の飲み物



割りだした点は 流石だな


とか思いつつ




殺人的に 度数の高い


消毒液並みな 度数



飲み物としての


アルコールならば

 

美味さの有無はいかにと



討論した過去

思い出し つい



『…どう?旨味は感じた?』


好奇心半分に


聞いてみた



 つづく