不落/堅調 猛者Ⅱ | ラテックスは妄想中

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暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


男前な兄貴の表情

 

正面に

 

 

じっと 観察する

 

 

ちゃんと 会話に

 

反応できている

 

 

息は荒いが

 

過呼吸では無い

 

 

大丈夫

 

まだ ブラックアウトの

 

兆しはない

 

 

等と

 

判断しながら

 

 

兄貴の手を取って

 

脈を 指先で探る

 

 

乱れてる

 

不安なのか

 

鼓動が早い

 

 

『…何 飲ませた?』

 

 

自分で状況の把握をしたいのか

 

 

俺に聞いてくる

 

現状の原因物質

 

 

幾ら俺でも

 

危険なモノは使わない

 

当然

 

その点は疑ってないだろう

 

 

でも

 

兄貴の不安を

 

そう易々と取り除くのは

 

 

俺に対しての

 

十把一絡げな扱い

 

気付いてもいない様子が

 

 

癪なので

 

すぐには教えず

 

 

『…どこか熱いとこは?』

 

 

診察を模倣し

 

 

兄貴の不安感を 煽れば




すがるものが


俺しかいない 兄貴は



目を泳がせ


熱い体のパーツを


自信との対話で探し始めた



その間も



握った兄貴の手首の脈拍



辛うじて 感じるドキドキ


指先に弱くて


今にも


何処かへと見逃しそうで


指先への集中も


継続すれば




つい


力んでしまったか




俺が掴んでる手首に


視線落とし



『…熱い…お前の手』



瞬き 繰り返しながら


眩暈に似た



視覚情報のバグを回避とばかり


揺れる視線


俺に向けて



『…お前が熱い…』



そう 告げながら



ジッと探る様な視線


向けられて



つい



目を見つめたまま


兄貴の鼻先に 鼻を当て


少し


首が引けるのを



追いかけて


唇に 噛みつく




その少しの動きで


眩暈がガッと来たか



兄貴が目を閉じ


固まった



 

 

  つづく