Spinoff 608》Short  | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 



随分長い間


切れる事無く


鳴り続けていた 部屋電



余程の用件があっての事か


外からの連絡 取りつける為の


使命感か


何にしろ

 



客室との連絡



取らなければならないとばかり



こちらの反応 あるまで



鳴りっぱなしだったのだから…

 



「…まぁ また掛かって来るだろうけど」


カメラマンが


同意見なコメント 吐くのを



でしょうね って


聞き流していれば




近寄って来てる カメラマンの体


パーソナルスペースの域を


とうに侵略して なお


詰めて来る 間合い



その圧力にも 引かず

対峙し


ガン見していれば



目の前の顔 表情変えぬまま

 


濡れた髪からの雫



受けてる 肩のタオル


両手で ギュッと握りながら



軽く前屈みで



こちらへ 更に近付く 顔




その視線から


軌道の終着


カメラマンの目的が



言われずも 仮定でき


軽く顎を引くも


手で 追って来るでもなく



引いた距離も


厭わず


寄せた顔 傾け 


唇に チュッと触れる程度の キス


互いに


目を閉じる事も無いまま


押し付けられた 弾力が



ただ 入浴後の湿度


移すだけで 



煽りの動きは一切ないまま



薄く 目を細めた カメラマンの顔




さっきの逆再生で



離れながら



カメラマンは 首にかけてた


湿ったタオルを



welcome レイの様に


こちらの首へと 掛け



さっき唇で触れた 下唇に


指先でちょんと 触れた





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