「…あ… 待って
………まだ いかないで…」
息切れる 呼吸の合間に
カメラマンの願望が
口を吐いて漏れる
そういうけど
自分の意思で
どうこう 操作できなくなる瞬間の
ギリギリまで
攻めておいて
それは
「むぅ…無理…」
急落する 瞬間の
声にしては
ハッキリと聞き取れる
滑舌で断れば
アルコール臭いカメラマンが
断り入れた唇に
吸い付き
それ以上の 反論は聞かないと
言う事か
只でさえ 息苦しい 最中
呼吸薄くなるキスをされ
頭 くらくらになりながら
浅い呼吸
繰り返せば
時が止まるように
互いの動きが
停止する
「…今のは ほぼ
同時って事で いいんじゃない?」
チャレンジに対しての結果
満足…とまではいかない
…的な 匂わせ
口調で
何度も打った
ヒット
まだ まだ まだだと
絞り出す様に
吐き出した
きらきらと
糸引く 濁
自らの手のひらに 取った
カメラマンが
にちゃにちゃと
音を立て
擦り合わせながら
ふぅ…
と呼吸 整えるように
間を置くと
その手が こちらにのばされた
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