身を隠す 手段
カメラマンに取り上げられ
広いベットの上で
晒したままの裸体
急に
不甲斐無さに襲われ
紛れるかと
自虐方面の皮肉
口にすれば
微妙な空気感
肌に 刺さる
沈黙
聞えてない訳でも
無いだろうに
背を向けたまま
扉を拭いてる
カメラマン
このままじゃ
戯れた
痴話喧嘩系に
発展しそうもなく
ピリピリと
一触即発系な
口論へと 流れかねない
今のは
失言だったなぁ
と
言った事
すぐ
後悔したのが
顔に出てたのか
拭き終えた扉から
目線
こちらに向けた
カメラマンは
発言に対して
何か返すでもなく
扉拭った紙
手の中で丸めると
紙の入ったBOXを持ったまま
こちらへ戻って来て
ベットの上
横たわったままの体に
触れる
発言に対しての
何かしらの 抗議だろうか？
まだ熱い
カメラマンの手に
腕を掴まれ
気怠さ
ぶっ飛ぶ勢いで
相手の意図を探り
見張れば
体下に引いてた
バスローブ
引き抜いた時同様の
所作
メイキングされたままの
ブランケットの上で
いたしてた我々
だから
裸体 覆う
掛け布団が無い状態だった事
気付かされ
大人しく 協力的に
気怠い体
起き上がる
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