Spinoff 276》Short  | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


「あぁもうっ…くそっ」


コントロールパネル

見ていたカメラマンが

唸る



 

「やたら 

 和に拘ってる

 インテリアデザインは

 

 外国人観光客に特化した

 部屋だから 許せるとしても


 だっ

 全部 英語表記って…


 説明書くらい 多国籍でいけよぉ」



操作パネルの表記に

そう文句を口にしつつ



「冷蔵内の品揃えは

 珍しい

 マイナーな品もあって

 面白かったけどなぁ…」


手に持ったビール瓶


かざす様に こちらに見せると


唇を尖らせ

再び


コントロールパネルに

向き直って


なんだか

もう

どうでもよくなったのか



やたらとタップを始めるから


予期せず


多機能ぶりを

見せ始めた浴槽

ムード盛り上げる

重低音響く

音楽の中



浴槽内のお湯が


青くライトアップされ


連動して

浴室内の明かりが


薄暗く トーンダウンし


テンションが上がる



シャワーヘッドも無い

ただの穴から


吹き出される水が

アーチを描いて


水飛沫を上げ



なんの効果があるのだろう

等と


考えてる間にも


ぶわっと大量の泡に

湯の中で包まれ


身を震わせれば

そう言う気分に

させる雰囲気が整い始め

 

 

不覚にも 

まんまとハメられた様で


肌を這う泡の刺激

断続的に 昂り


くすぐったさに


臓腑がゾクゾクと沸く感覚が


堪らず


自分から

カメラマンの方へ


距離を詰めれば



階段状のタイルへ

飲み干したビール瓶


置いて


両手を開けた カメラマンが


ペリエ持つ手を

掴んで 引いた



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