職種が違えば
関係ない
ヒエラルキー
…とは言え
黒コーデの男
相手の時とは
まるで違う態度の
男の娘
カメラマンに
随分強気な 物言い
上から目線の
その理由
外部者が知らないだけで
スタイリストと
カメラマンの関係は
そんなモノなのだろうか…と
納得しかけるも
ここで見聞きした
数時間前からの記憶が
その思い付きを 否定する
初見で見知った
スタイリスト系の
staff全般に
どちらかと言えば
態度 デカめに
指示してたのは
カメラマンだった事
反芻しては
記憶に符合しない
男の娘の存在に
何故だろうと考えて
ふと 思いつく
カメラマンは
外様…的 立場なのかも…と
急遽準備された
撮影だって
カメラマンから聞いた情報
ホテルを借り
設営されたスタジオ
時間的制約だらけの
場所とモデル
取りあえずと
集められた 人手は
学生並みに
若いstaff
経験値の高さや
仕事内容の進行上
重要なポストの
カメラマンが
滞りなく 作業できる様
サポートしていた
周囲
その関係性が
現場で
取り仕切っているのが
カメラマンであるかのような
錯覚
見せていただけなのかもしれない
…と
その仮定に はめ込めば
納得がいく
撮影が終わってしまえば
部外者である
カメラマンの
立場は
学生と同じ
救援に来た よそ者
利用価値無くなれば
後は
縄張り意識が
露見する威嚇になって
…等と
勝手に妄想して
状況を解釈してみれば
男の娘の
興奮が やけに目に付いた
━─━─━─━─━─