ブレス if -XXX-Ⅹ vol.249『cinqante cinq』 | ラテックスは妄想中

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暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。



シリーズの始まり⇒ブレス


リストリンク⇒気象系


『彼』目線

 ひとつ前の話⇒vol.226



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デイユース使用で


滞在可能タイムリミット


何度も確認した 時計の数字



ひょっとして カレが


部屋に戻って来るかも…と


うだうだした分


気付けば


部屋の外 廊下に


清掃staffの気配



そんな中を通り抜け


平日のサラリーマン



仕事の商談か 息抜きか


 単なるサボりか



そんな風を装って チェックアウトに向かう


一人で待つエレベーター前



時間的な理由か


なかなか変わらない表示



数階下で止まったまま


上がって来ない



その手持ち無沙汰に つい



手にした端末



こんな所で


仕事の何かしらをチェックする気にも


ならないのに



確認する着信の諸々



このホテルへ到着する前に


カレと交わしたやり取り


残る履歴



ほんの数時間前なのに


すでに懐かしい感覚が つい



カレを呼び出す数字の羅列を


タップする




『俺』のシャワー中 出て行ったカレ



何かしらの 訳在っての事だと思うも



『俺』の着替え クリーニングに出すとか


フロント預かり状態で 


キャンセル出来たものの



危うく 着て外へ出る服無く


ひとり宿泊とかに陥る所だった


やり過ぎる冗談 笑えないだけに



結果オーライだったとは言え


何考えてんだ?と



想像するカレの思考回路




そして思い出す



出会ってしばらくした頃のカレは



旅サークルメンバーに


ちょこちょこ 悪戯しては



 どこまで許してくれるか


相手によって 許容を


計ってる所があった事



 そうか『俺』は試されてるのか…



記憶失くして 『俺』の言葉に


従順だったカレが



カレ本来の顔を見せ始めたのだと



この悪戯に確信した『俺』は


いつもなら


通話できなかった際


履歴番号残る利便さから


残さなかったメッセージを



残す