ブレス if -XXX-Ⅸ vol.3 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。




― カレが 薬で痒みを訴えるタイプなら


 精神科でも 投薬処方の際は 


 医師に 伝えるようにして…



 後…現段階の症状で


 気になるのは 


 湿疹の有無なんだけど…―





 予約が終わり


近くに『彼』もいるし もう切ろうと 


話をまとめる流れを切り出そうとするも



 それを無視し

聞き捨てならないセリフを持ち出した 



 知人の医師



  目に付く肌の炎症?


 そんなもんは 無かったなぁ…と


 触れて見た カレの姿思い出す



 が 


 そのまま伝える事は


面倒なやり取りの延長になる…と


 回避し

  診察の時でいいのでは?…と


言いかけた口を閉じ


 黙って聞いていれば





― 今 家じゃなくて


  その患者の所なんじゃない?―




通話中 話しかけて来た


 『彼』の音声を拾ったか…



と 相手の 察しに


軽く返答返しつつ




にしても 外と分かって


居場所を特定する



 知人の勘の良さに


参ったねぇ…と 慄(おのの)く




― 「あなた」の悪い癖


 目の前の人が 


 “最優先”なところがある―



  

成る程…


 話題が「俺」の事ではない


アポ入れのみに従事すれば


 嫌でも 「俺」の状況が 


分かるって事か






― 丁度いい


 カレが近くに居るなら 


 今から言う部位


  ちょっと見てくれる?―




 突然 話の流れが 変わった


 その申し出は つまり



救急が到着するまでの間


通話口の人間に 適切な処置を


指示する類の モノの様に 見えつつ




 緊急を要さない 現状では


「俺」とカレの 親しさを量る



 トラップなんじゃないか?





 と……勘ぐる意思が 


返答を惑わせる




― 難しく 考えないで


 症状の変化があるかもしれないから


 観て 記憶しておいてほしいだけ ―



 なるほど




納得できた「俺」は 言われるがまま



カレの肌を診る為に



 寝室へ向かった



そして 案の定


カレが係わると


 “待て”ひとつ 出来ない


『彼』が 




 追ってきた







―――――――――