ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

ご訪問ありがとうございます



当アトラクションは

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    オリジナルのお話を

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upしております。



散らかった場所ですから お足下

お気をつけ下さい。




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参拝の作法は

観光客向けに

この頃は

目につくところに

看板があって

 

この神社も

真新しい

多国語での説明が

階段下の位置に

接地されてるの

 

自然と視線に入る流れで

一目した後

 

数段の階段を上り

賽銭箱の前に立てば

 

神殿の出入り口に

日本語で

ここからは

靴を脱げ…的な

注意書きがある中

 

頭を下げる回数

柏手を打つ回数

〆に一礼

 

神社ごとに異なる

作法に倣って

 

付き合いで

訪れた祭りに

参加するご挨拶

…ってところかな?

 

炭酸のドリンク

先に

先輩がしたように

 

僕の分も

先輩に渡せば

 

「…どうせ小銭持ってないだろ?」

 

そう言って

手渡された

 

ドリンク買った時のお釣りだろう

30円

受け取って

 

三脚は担いだまま

 

借りたお金で

参拝するのって

どうなんだろう?

 

とか思いつつ

 

…まぁこれも

荷物持ちで来た

アシスタント料って事で

 

勝手に正当化しつつ

 

両手を開けて

柏手を打てば

 

日常で

手を打つことなんて

滅多にないから

 

力加減

分かんなくて

 

しょぼい音

 

…なんか

イメージと違うなぁ

 

 

もっと

乾いた音

期待した分

 

消沈しつつ

 

雑念だらけで

何も考えず

 

なんとなく

手を合わせて数秒

 

…参拝って

お願いごとをするんだっけ?

 

だとしても

初めましての神社で

借りた賽銭で

お願いしますって

 

僕はそこまで図々しくないぞ

 

とか

考えつつ

格好だけのご挨拶

 

済ませて

 

…所詮観光客だ

お邪魔してますって

挨拶って事で

 

とか思いつつ

 

飲みかけの炭酸水

受け取りながら

 

階段を下りれば

 

授与所が見えて

 

「…くじ引きするか?」

 

先輩の

アトラクション楽しむ

子供のような顔に

頷きつつ

 

ここでもまた

 

先輩のおごりで

おみくじを引くための

引換券を

 

地元のお年寄りが

受付している

テントで

説明を受けつつ

 

お守り付きの半券

受け取って

 

 

 

お祭りの日に

おみくじを引くのは

多分

初めてなんじゃないか?

とか

思いつつ

 

巫女のような姿の

おばあさんの居る

受付に行けば

 

流れ作業のように

 

半券のお守りを受け取って

おみくじは

 

自分で

出た数の引き出しから

紙を一枚

取り出して…

 

 

数種類ある

おみくじの中から

 

僕が選んだタイプは

 

よくある

吉凶のタイプではなく

 

かな文字で

歌が書かれてて

 

現代語に訳された文章が

その裏に書かれた

僕的に珍しいものだった

ので

 

枝に括り付けて帰る

ってのをやらずに

 

あとで読み返そう

スマホのケースに挟んで

ケツポケットにしまえば

 

引き換えに貰ったお守りの

紐の色が

 

僕のが金色で

レア感強めだったの

 

紫系だった先輩が

うらやましそうにするから

 

「交換しましょうか?

 金出したの先輩だし」

 

と差し出せば

 

一瞬躊躇した先輩が

 

 

「…お前のそういうところよ

 出資云々じゃなくね?

 引き当てる

 運の強さ的なもんだろ?

 自分が損する

 余計な一言 要らんのよ

 いいじゃん 

 好意で交換申し出る

 いい奴アピールしてけよどんどん」

 

的な注意

僕にしつつ

 

金色の紐のお守りを手にした

先輩は

首から下げてる一眼レフの

ストラップに

やおら

取り付け始めた

 

 

  つづく