映画『吠えても届かない』
正義の渡世料理人??サナダさんは
警察から追われ…
復讐に燃える餓えた猛獣の群からも追われ…
どちらからも逃れる事は難しい~特に手段を選ばない群からは…
自首して刑期を終えて出て来たところで、待ち受ける運命は同じなのだ…と、彼は観念していた…自分を小鹿にたとえて
かつて…猛獣の群の餌食に…実際にそんな事件があったそうで、子どもだった監督さんは報道を見て大きな衝撃を受けたのだと思う
群の手からは逃がれる事は出来ない、司法で守れない事もあるんだ!!と少年に思わせるくらい、世の中が震えたのだろう
長い間~心の中にあったであろう恐ろしい報復事件…
災害や事件は…小さな子どもの心に、大きな衝撃を与えてしまう
そんな悲しいことのかたまりのような正義の料理人サナダさんは、逃れる事はせず、相手のナカモトさんの立場に理解さえ示し、『釘』の運命を静かに受け入れる