佐藤二朗さん演じる居酒屋のオーナーさん~役名は道重さん~という
前半…は、ちょっとぶっ飛んだ不思議な人~だった
後半は…重要な立場である
ある日、ユウジくんのマンションにやって来る~ユウジくんが、サキさんの店に置いてきてしまったボンピレオを連れて…喜ぶ少年
で、オーナーさんは強引に上がり込む~中には逃亡中のサナダさんも隠れているのでちょっとハラハラ…
そして重大な事を告げる
相変わらず「3つあります」と前置きして
二朗さんの顔がアップになる
「ん~サキさんねぇ、…一昨日亡くなりました」
ユウジくんだけでなく、観客もハッと息をのむ瞬間
そして、サキさんからの伝言と、自分なりの慰めと励ましの言葉を、ユウジくんにかける
「お前なんてなぁ…言ってみりゃあ~蕾すらない緑の植物…」「幸せそうな…大きな花が…咲くかもよ?」
途中~「俺…3つ話したっけ?」とか、「ん、ね?」や「な?」を多用して一生懸命言葉をつなぎ、なんとか励まし、導こうとするオーナーさん
全く反応しないユウジくん
「…かもよ?」という曖昧な言い方しか出来ないオーナーさん、これは大人側の自信の無さの表れ…と監督さんは言う
ここは、世間の大人の不甲斐ない立場を存分に示してもらっているのだそうだ
自分たちは、このままの世界をよしとして、先の世代へ渡しても良いと思っているのか?
イヤ、よしと思って居なくても~何も出来ないのか?
実はそんな大切な場面なのである
「やけになんなよ!?」「きょうお前休んで良いから…」精一杯の優しさを見せるオーナーさん
ユウジくんはあまりのショックに聞いているのかいないのか全く反応無し
もはやその状況に居たたまれないか…言うだけ言うと「じゃあな~」と帰って行くオーナーさん~あなたは世間の大人の代表なんですって…
なるほど…
自分の中にもあるかも知れない『はっきりこうだ!!と言えない状況』に気付き、少しでもブレずに言える大人になろうと思った次第…