もう何年も前の事ですが、四国一周旅行をしました。 それも猿岩石の真似じゃあないですが
なるべくお金をかけずに、自然と触れ合いながら、時間に追われず、気の向くままに
旅していくというものです。
その旅のある晩、大阪では決して見る事はない、見上げれば「真っ暗な面積より
光っている面積の方が大きいのではないか！！」って位の満天下の星空。
高知県のある公園での出来事です。 季節はまぁ、そんなには冷え冷えも感じない
桜の見頃をちょっと過ぎた頃、
「えいっ、こんなキレイな星空・・・今晩はここで夜を明かそう！」と焼酎片手に
公演の長ベンチにどっかりと腰を下ろしました。
そのうち・・・・昼間何時間も歩いた疲れと、アルコールの力でいつのまにか・・・・ウトウトウト・・・
「えっ、うん？ 熱ッ! え～っ！！ ぎゃあ～～～！！！」
なんと私のジャージが赤く、メラメラと燃えあがってるじゃあ～りませんか！（ココはチャーリー浜風に）
パッと起き上がると逃げていく中学生位の男の子が・・・・。
「えっ、あいつ火をつけおった～！」
あわてて脱いで火は消しましたが・・・・ジャージ上下は無惨な姿に・・・。
さすがに恥ずかしいながらもトボトボ歩き深夜海沿いの民宿を見つけました。
一通り事情を聞いてくれた女将さんは「もう片付けた後だから何も無くて・・・」
と言いながらも御飯と味噌汁と漬け物を持ってきてくれました。
「おいしかったなぁ～！」 さらに「これ良かったら明日来て下さい。」って
御主人のか息子さんのか、ジャージ上下を私に差し出してくれました。
そのちょっと私には大き過ぎる青のジャージは今でも私の宝物です。