この人1992年から作品をリリースしており、既にその頃からCajmere、Robert Armaniと同様なチャカコポコしたシカゴサウンドを展開していました。
で、1993年にはDjax-Up-Beats、Dance Maniaなど、テクノ系の名門(?)よりリリースを重ねていきます。
僕が彼の作品を初めて買ったのは少し遅くて1995年のこの作品から。
当時テクノ界を騒がしていたCajmereのRelief Recordsからのリリースです。
Paul Johnson - Just Whistle
既にCajmereや、他のシカゴ系の音を何度か聴いてたので免疫はありましたが、
暫くはあまりのチープ振りについていけませんでした(笑)
あと、当時の自分はDJテクの未熟さもあり、このあたりのシカゴサウンドを上手く使いこなせませんでした。
ただ、彼をはじめ、シカゴ勢はUKのテクノの人気レーベルPeacefrogなどからも作品を連発していきますし、「テクノ好きならシカゴはマスト」的なノリもあったので、買わない訳にはいきません。
Paul Johnson - Hear The Music
1996年のこの辺りになると、彼の音も当時の流行りであるディスコやディープハウス寄りになっており(それでもどこか軽快な感じですが)、自分の趣味もかなりそちらに傾いていました。
ただ、Sneakも含めやはりシカゴ勢は 展開の少ないDJツール感 という感じが否めなく、正直なかなか使いこなせませんでした。
今思うと90年代末くらいでやっとこういうDJツールをなんとか使えるようになった気がします。
で、やっとこの頃あの適当な感じのシカゴサウンドを「すげえファンキーだ!」と理解できるようになりました。
(一般のテクノな人よりだいぶ遅かったと思います)
それから暫くした1999年にコレが出ます。
Paul Johnson – Get Get Down
なんとコレPVがあったんですね。
知らなかった
今作は、たぶん彼の最大のヒットであり、一般的に彼と言えばこれでしょうね。
当時は彼をフランスの人と紹介していたレコ屋があったくらいでしたが、この曲で一気に知名度が上がったと思います。
確かにコレ、彼らしい飄々とした感じに程良いメジャー感も併せ持った傑作ですしね。
同時期のシカゴ勢がどんどんディープな音になっていく中でも、彼は常にどこか明るく軽い感じのサウンドが特徴でした。
だから、かなり陽気で体育会的な人なんだろうなとイメージしてました。
そんな彼が実は下半身不随で車いすで過ごしていると知った時は驚きましたし、その車いすの状態でDJをしていると言う話しにも驚きました。
![ban-be records スタッフ 【ムギチョコ】の書き散らしブログ。](https://stat.ameba.jp/user_images/20121121/11/ban-berecords/81/11/j/t01500150_0150015012295864306.jpg?caw=800)
そういう不自由さがあるからこそポジティヴに生きるようにしており、それがサウンドにも表れているのかもしれません。
因みに彼の直近の作品はコレ
Paul Johnson – It's A Boogie Thang
昔に比べ音にも厚みが出て、時代に併せた進化をしていますが、Boogie Oogie Oogieネタで明るく繰り広げているところなど、彼らしさは健在。
今後も彼らしいテイストを崩さないこういう方向性でいってほしいですね。
では今日の1枚です。
![South Of Roosevelt - B G And E EP](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimg.ban-be.jp%2Fitem%2F150%2F120066.jpg)
アーティスト:South Of Roosevelt
タイトル:B G And E EP
フォーマット:EP
レーベル:Flapjack
ジャンル:HOUSE - House
いかにもFlapjack、そしてシカゴらしいディズニーでウェスタンランドな1枚!
しかしシカゴってこういうノリ得意ですよね~。
10年くらい前にStacy Kidがモロにウェスタンランド、はたまたアドベンチャーランドなEPをヒットさせましたが、本作のA面2曲もまさにそんな感じ!
いい感じの力の抜け具合も◎!
収録曲
1. The Wistle Song
2. In Your Face
3. Ain't Nobody
4. What About