今回はWeatherallのSabres Of Paradiseの姉妹レーベルである、Sabrettes。
このレーベル、当時のWeatherallの彼女だったNina Walshが運営していました。
当時あまり資料はなかったんですが、確かなかなかの美人だった記憶がありました。
で、今日改めて調べたらこんな写真がありました。
2005年の写真ですが、こうしてみる限り、やはりなかなかの美人。
そんな彼女に「ね～ 私もレーベルやりたい～』
と言われ、「そうかそうか」となったのか、
彼女がオーナーであるピンクのタータンチェックのジャケットのレーベル、Sabrettesを立ち上げます。
確か彼女、タータンチェックとピンクが大好きだったんです。
（あと、ウサギも好きだった様な記憶が・・・）
で、このSabrettes、意外にも（？）リリース連発で、日本のテクノファンの心もがっつりと掴みました。
Innersphere - Lets Go To Work
Sapiano-Spike It
アシッドでトランシーでBPM速めな曲が多かったんですが、この頃（1993、1994あたり）は、そう言った音がメインストリームだったので、日本のテクノ・ファンからのレスポンスも良好だった訳です。
以下の2曲は95,96年辺り
Slab - Sonic Grudge (Vox)
1996年のこの曲はWeatherallミックス
Primal Scream-Know Your Rights
1995年にはPrimalによるClashのカヴァー曲を含んだコンピもリリース。
たしか、日本で言う風営法的な法律へのアンチテーゼなコンピでした。
この様に新たな方向性も感じさせてくれましたが、NinaのユニットSlab「RED 4」を最後に幕を閉じます。
※因みに「RED 4」は、Dave Clarkの大テクノクラシック「RED」をパロッてます（オマージュ？）。
あまり良く覚えてませんが、大した出来では無かったです（笑）
Sabrettesが幕を閉じた理由をハッキリ覚えてませんが、
確かWeatherallと別れたのがこの頃だったので、それが原因かな～と、勝手に解釈しています。
テクノ史を振り返っても今となっては話題にのぼらないレーベルとなってしまいましたが、1993、94年頃はかなりの人気レーベルでした。
その頃、3つ歳下のテクノ好きだった知人がこんな様な事を言ってました。
「うちのレコード棚、迷彩柄ばっかでしたが、最近はピンクのチェック柄が浸食してきてますよ～」
訳すと、92年くらいまではGuerillaという迷彩柄のジャケのトランス・レーベル買いまくってたけど、最近はピンクのチェック柄ジャケのSabrettesがそこに入り込んできてるということです。
※因みにGuerillaは、William Orbitのレーベルで、92、93年頃大人気でした。
そんな人気レーベルでしたが、終焉はかなり「ひっそり」というか、「気が付かないうちに」でした。。。。
なんだかこれまでのWeatherallの話よりも長くなりましたね（笑）
では今日の1枚です。
アーティスト：David E. Sugar
タイトル：EP #5
フォーマット：EP
レーベル：Obli
ジャンル：TECHONO/ROCK - Detroit/Deep
シリーズ第5弾！今回はテックなものからインディーなものまで色々！
3、4とかなりインディー・ポップ的なアプローチでしたが、今回はバラエティ豊かに！ちょっとエレクトロ・ディスコな”Milan”。そしてインディー・ダンス的な”Pay The Ransom”。それをよりアグレッシヴにしたような”Outside Is Scary”。更に一番ポップでいいメロを奏でる”Flea Market”という4曲。相変わらずクオリティーが高い！
ぶっちゃけ派手ではないのですが、UKインディを通過している人間なら思わず手が伸びてしまうような『ツボ』を心得ていますね～。
収録曲
1. Housemate
2. Fingers On The Button
3. Medicine
4. Tolerance