せっかく戴冠式までこぎつけたのに肝心の王太子は王位を捨てて逃走してしまった
「王太子、戻ってください」
「嫌だね、僕は僕の道を行くんだ」
王太子は愛馬とともに夜空に駆け上がった
(翼もないのに飛べるなんて)
「待ってください!」
「ジャンヌ、君に僕が捕まえられると思うかい?」
ジャンヌはラーメンの食べ過ぎで体が重くなっていたが、必死に王太子の後を追う
着いた先は小さな村だった
「ジャンヌ、もう僕は帰らないよ。ここで好きなことをして暮らすんだ」
「好きな事って?」
「食堂経営さ」「僕を見逃してくれたら美味しいものをご馳走するからね」
特製の海鮮丼を4杯もお代わりしてジャンヌはフランスへ戻って行った
戻ったジャンヌは王太子の逃亡を助けた罪で囚われの身に
司祭からは死罪を言い渡される。
イギリス兵たちは司祭の仲間だったのか?
味方だっだはずの騎士たちは霊能者の予言を信じてしまった
「ジャンヌはフランス国に災いをもたらす異端者だ!」
「異端者は火炙り!」
仲間だったはずの騎士たちにも、司祭様からも見放されたジャンヌ…
ついに業火の上に立たされてしまう…
~つづく~