人間の王子様はもう自分の思ってた人とは違うと気づいた元人魚姫は海底神殿のイルカさんたちに相談した
「今夜は七夕だから、短冊に願いを書いたらどうかね?」
「短冊を持ってお友達の庭を訪問してごらんよ」
「スターチスのアーチをくぐってごらん、願いを聞き届けてくれるかも」
元人魚姫はさっそくスターチスの並ぶお庭へ行ってみた
「このアーチを何度も何度もくぐるといいのね」
大きな笹竹が植わってる庭へも行ってみた
「ここに私の短冊も付けておこう」
海底の岩でじーっと待っていると頭に乗ってる竜坊が何かささやいてる
「星の輝く部屋へおいで、そこで脚をとり換えてあげるよ」
竜坊たちの待つ星の見える部屋へ行ってみると…
「その脚を青い炎の上にかざしてごらん」
「熱くないから大丈夫、氷の炎だからね」
「熱さも痛みも感じないわ、自分の脚が溶けていくようね」
青い炎が消えると人魚姫は元の姿に戻っていた
ウミガメさんたちも迎えに来てる
「竜坊たちありがとう!元の海へ帰るわね」
「おお、戻ったね」
「ありがとう。もう人間はこりごりよ。見た目だけの王子様なんてあこがれたらダメね」
「これからは竜坊のいうことをよく聞くんだよ」
こうして無事に元の姿に戻った人魚姫は深い海の底へと帰って行った…
THE・ENDでいいのかなあ?