一般名はセチリスタットであり、肥満症治療薬として承認を受けた。
食事からの脂肪は消化管や膵臓から分泌されるリパーゼという酵素により、
細かくされ、体へと吸収する。
このオブリーン錠はこのリパーゼの働きを抑制し、食事中の脂肪を体に吸収させずに、
便へと流してしまおうという機序である。
したがって、便に脂肪が混ざって出てくる。(脂肪便)
この薬剤を服用した時の便の見た目としては黄色く、キラキラ、艶々したようなものになる。
この薬剤を服用される患者さんはそのことをご留意いただきたい。
さらに、脂肪を含んだ便は基本的には下痢するおそれがあり、急な便意、腹痛などに注意する必要がある。
脂っこい食事をとればとるほど、このオブリーン錠を服用しているときは、より脂肪を含んだ便が出ることになり、それだけ、腹痛や下痢のリスクが高くなると考えられる。
したがって、この薬剤を服用しているときも、バランスのよい食事の摂取を順守していただきたい。
ところで、このセチリスタットという名称から、エパレスタット(キネダック錠®)を連想する。エパレスタットはアルドース還元酵素阻害薬であるため、酵素を阻害する薬に~~スタットという名称がつくのかもしれない。
決してキネダックのパワーアップ版ではないことは留意したい。
このオブリーン錠の効果であるが、体重減少の効果は無い。
※やせ薬として飲んでもダメ。
しかし、内臓脂肪を低下させる効果やHbA1cを低下させる効果はある。
この薬剤ではおそらく生産世代が服用することが予見される。
そのため、下痢や腹痛、急な便意というのは日常生活に負担になる可能性もある。
お困りの際は消化酵素薬などの併用で軽減する可能性があり、主治医に相談するのも手だ。
また、食事の内容がモロに便に反映されるため、食事内容に関しても気遣いが必要な薬剤ではある。
世の中にダイエット本が数多あることが示す通り、肥満症は一朝一夕では改善しない。
肥満症を改善するにはそれなりの困難があるわけであり、この薬剤はそれらの一助になれば幸いである。