一般名はセチリスタットであり、肥満症治療薬として承認を受けた。

食事からの脂肪は消化管や膵臓から分泌されるリパーゼという酵素により、

細かくされ、体へと吸収する。

このオブリーン錠はこのリパーゼの働きを抑制し、食事中の脂肪を体に吸収させずに、

便へと流してしまおうという機序である。

したがって、便に脂肪が混ざって出てくる。(脂肪便)

この薬剤を服用した時の便の見た目としては黄色く、キラキラ、艶々したようなものになる。

この薬剤を服用される患者さんはそのことをご留意いただきたい。

さらに、脂肪を含んだ便は基本的には下痢するおそれがあり、急な便意、腹痛などに注意する必要がある。

脂っこい食事をとればとるほど、このオブリーン錠を服用しているときは、より脂肪を含んだ便が出ることになり、それだけ、腹痛や下痢のリスクが高くなると考えられる。

したがって、この薬剤を服用しているときも、バランスのよい食事の摂取を順守していただきたい。

ところで、このセチリスタットという名称から、エパレスタット(キネダック錠®)を連想する。エパレスタットはアルドース還元酵素阻害薬であるため、酵素を阻害する薬に~~スタットという名称がつくのかもしれない。

決してキネダックのパワーアップ版ではないことは留意したい。

このオブリーン錠の効果であるが、体重減少の効果は無い。

※やせ薬として飲んでもダメ。

しかし、内臓脂肪を低下させる効果やHbA1cを低下させる効果はある。

この薬剤ではおそらく生産世代が服用することが予見される。

そのため、下痢や腹痛、急な便意というのは日常生活に負担になる可能性もある。

お困りの際は消化酵素薬などの併用で軽減する可能性があり、主治医に相談するのも手だ。

また、食事の内容がモロに便に反映されるため、食事内容に関しても気遣いが必要な薬剤ではある。

世の中にダイエット本が数多あることが示す通り、肥満症は一朝一夕では改善しない。

肥満症を改善するにはそれなりの困難があるわけであり、この薬剤はそれらの一助になれば幸いである。

実に26年ぶりに新しいHES(ヒドロキシエチルスターチ)製剤が発売となった。

今回発売となったボルベン輸液は第3世代に位置するHESに分類され、

今までのHESと比べ、適応の範囲が広がった製剤である。

周術期の輸液は以前は細胞外液を大量に使う時代があった。

細胞外液は血管から投与した後、細胞内には入らないにしても、血管内にすべて残るわけではなく、出血があったときなど、血の代わりに投与するには効率が悪い。

また、術後の浮腫、肺水腫、消化管機能低下につながる可能性があった。

そのため、血管内にとどまるコロイド輸液というものがある。

・ヒト血液からつくるアルブミン製剤

・でんぷんを原料としたHES製剤

・多糖類であるデキストラン製剤

などである。

この中でもHESは値段と安全性からみても、優れている。

では周術期においては、HESを使えばいいということになるが、

HESには主に2つの問題があった。

一つは高分子の輸液を急に入れることによって、腎に詰まる(腎障害)の可能性が示唆されること

もう一つは、血の代わりに入れたHESの中には血と違って、凝固因子などがないため、希釈されることによる線溶亢進。

そのため、第2世代HESであるサリンヘスなどは、警告として“組織残留性が認められるので、投与は緊急時に短期間にとどめること”という一節がある。

また、適応においても各科領域における出血多量の場合、体外循環における血液希釈液とある。

しかし、今回の第三世代HESであるボルベン輸液は

第二世代より早く体内から消失する(体内のアミラーゼにより分解する)ため、

それにより、腎障害に対するリスクの可能性も低くなった。

そのため、組織残留性はすくなく、警告として“組織残留性が認められるので、投与は緊急時に短期間にとどめること”という一節が消えている。

また、適応においても“循環血液量の維持”であるため、

より広い範囲で使うことができる。

つまり、第二世代のHESでは組織内蓄積性によっておこる様々な問題があり、

適応は限られていたが、三世代のHESであるボルベン輸液は分解が速いため、

それらの問題点を解決し、より広い範囲に適応がある製剤なのである。

薬剤師の先生方などでは経験が御有りかもしれないが、手術を行う外科系の病棟に多くの細胞外輸液を調剤し、払い出すが、多くは使われず返納されるということがある。

ボルベン輸液がより広い範囲に使われるようになると、細胞外液の多くのやり取りも改善されるかもしれない。

今までそれほど調剤することのなかったHESだが、第三世代のHESが登場することにより、これからは調剤する機会が増えるかもしれない。

しっかりと知識の整理をして臨みたいものである。

一般名はルリオクトコグアルファといい、新しい第Ⅷ因子製剤である。

第Ⅷ因子製剤としてはコージネイトFS注®が有名である。

コージネイトFS注は特定生物由来製剤、つまりはヒトの血液を原料にして作られる。

そのため、未知の病原体などの可能性もゼロではなく、きっちりとしたロット番号にて管理されている。

それに対してアドベイト注はヒト由来ではない。

第Ⅷ因子を作る遺伝子をチャイニーズハムスター卵巣細胞株に入れ込み、

細胞に作ってもらう製法を取る。

ハムスターと書くと気持ち悪い感じもするが、このチャイニーズハムスター卵巣細胞株(CHO)は一般的に実験などにも使われる有名な細胞である。

この製法だと、作られるものが単一のものであるため、未知の病原体の可能性は限りなく少なくなる。

しかし、ヒト由来ではないため、アレルギーが心配される。

※体が異物として認識するかもしれない。

実際にはアドベイト注は他の第Ⅷ因子製剤と比較してアレルギーの頻度が高いといった結果は出ていないようである。

アドベイト注は常温保存でよい。また、コージネイトと比べるとよりコンパクトなサイズとなっている。

患者さん自身が自宅にて保管することも多いこの製剤にとって、常温保存と保存スペースが場所を取らないというのは嬉しい限りである。

しかし、夏場などでは30℃を超えることもあり、そのような時は保管は冷蔵庫がよく、

また、外出時では保冷剤にて温度を低くすることが必要となる。

この製剤は輸注セットというのが別途にある。

足りなくなった時は卸さんに言えばあるとのことだが、この辺はご贔屓の卸さんと確認しておくべきだろう。

一般名はブフェニル酪酸ナトリウムであり、フェニル酢酸のプロドラッグである。
適応は尿素サイクル異常症である。
尿素サイクル異常症とはアンモニアを尿素に変換する尿素サイクル内のカルバミルリン酸合成酵素、オルニチントランスカルバミラーゼ、等の酵素の遺伝的欠損に起因する遺伝性疾患で、高アンモニア血症をきたし、食欲不振、嗜眠、錯乱、昏睡、さらには脳障害を発生し、しばしば死にいたる疾患である。

すなわち、増えすぎたアンモニアを速やかに排泄しなくてはならない。
アンモニアの代謝経路として最も有名なものは尿素サイクルである。
アンモニアイオンと炭酸イオンとが2つのATPにより、カルバミルリン酸に変換され、
シトルリン→アルギノコハク酸→アルギニン→と変化し、尿素となる。
尿素となった後は尿中に排泄される。

このサイクルによってアミノ酸が代謝された後の人体に有毒なアンモニアが体に蓄積せずにいる。

それに加えて、アンモニアの排泄には別の経路がある。
水に溶けるアミノ酸に変えて排泄する方法だ。

一つは安息香酸とグリシンが結合し、馬尿酸となり、尿中排泄される。
グリシンには1つのアミノ基(アンモニアの元)がついているため、それでアンモニアが排泄される。

グルタミンやグルタミン酸がフェニル酢酸と結合することでフェニルアセチルグルタミンに代わる事で尿中排泄される。

尿素サイクル異常症の治療にはいくつかの薬剤があるが、
一つは尿素サイクルのアルギニンを増やし、尿素サイクルを潤滑に回すためのアルギU®
二つ目は馬尿酸として尿中排泄させようとする安息香酸®(これはまだ医薬品ではなくて試薬だが)
そして3つ目が今回発売となったブフェニール®であり、
フェニルアセチルグルタミンの形でアンモニアを排泄させようという薬剤である。

馬尿酸は構造中にアミノが一つしかない。
しかし、フェニルアセチルグルタミンは構造中にアミノが2つ存在するため、
非常に効率よくアミノ(アンモニア)を排泄できる。


ブフェニール®はすなわち、服用した分だけ、アンモニアが排泄されるということだ。
そのため、服用量が多いといったところが難点である。
※それでも安息香酸の半分にはなったわけだが・・・。

用法には
1日3~6回、食事と共にまたは食直後とある。
1日6回というのは乳児の食事の回数を想定してのことのようで、
1日6回服用する場合に必ずしも食事をとらなくてはならないという事ではない。

臭いも独特のものがあるようで、
アイスクリームなどに溶かして服用することなどが考えられるが、
アイスクリームはタンパク量が少しあるため、あまり多くは使えないという問題がある。

乳児に服用させる場合はミルクや離乳食に混ぜてはならない。
それが期にミルクや離乳食自体を摂取拒否する場合があるからだ。

多くの場合は小児の子たちが服用する薬であるため、
できるだけ服用しやすい方法を見つけることが急務である。

潰瘍性大腸炎、クローン病に中心的な役割を果たすペンタサに坐剤の製剤が出た。
潰瘍性大腸炎において、大腸の下部(肛門側)に強い炎症が起こった場合は大腸下部に多く薬剤を到達させるために、ペンタサ錠剤よりもペンタサ注腸の製剤を用いる。

このペンタサ坐剤は大腸の下部の特に直腸に炎症があるタイプに使用される剤形だ。
潰瘍性大腸炎でも、直腸に炎症があるタイプは症状として、血便などが特徴的である。

このペンタサ坐剤であるが、製剤を見て見ると、
非常に錠剤っぽい見た目である。
また、袋状のものに入っているので、ますます座薬っぽくない。

この辺は薬剤師の先生方が服薬指導により、誤飲を防ぐべきであろう。

ペンタサ坐剤では、ペンタサ錠剤とは異なり、徐放性が無いため、誤って飲んだ場合は徐放性を失ったペンタサ錠剤で且つ、座薬用の添加物入りを飲んだということになる。
副作用というよりは、効果の面が期待できない。

このペンタサ坐剤は一般の座薬を作るように作成すると、非常にかさ高くなるようで、
しかたなくこの形なのだという。

副作用として記載のある肛門部痛はおそらく、プラセボにも生じたことからこの坐剤の形によるものではないか?と想像する。
水で濡らして投与するなどの工夫をお伝えすることも必要となるかもしれない。

一般名はオキシブチニンであり、ポラキスの貼付剤タイプが発売になった。

オキシブチニンはムスカリン受容体遮断作用を有し、排尿筋収縮を抑制する。
つまりは、排尿を我慢できるようになる薬剤である。

過活動膀胱は40歳を超えて有病率が上昇する疾患である。

オキシブチニンの経口薬は従来、口内乾燥、便秘が副作用として起こっていた。
貼付剤にすることで、徐放性に薬剤が吸収され、上記の副作用が抑えられる可能性がある。

ただし、外用剤の宿命というべきか、皮膚症状が出現しやすい。
※一日貼りついていなきゃいけないため、接着が強固なためだろう。

この皮膚症状については
膀胱部位(下腹部)、臀部、大腿部の3カ所を張る部位をローテーションして貼付すべきである。

このような経費吸収の薬剤では、熱い風呂の影響が心配になる。
たしかに、熱い風呂にて吸収量が上がるかもしれないが、ネオキシテープの73.5㎎は
ポラキス6㎎×3回/日の血中濃度を想定しているため、多少吸収量が増えても、上限以内には収まりそうである。

一般名はアゴチアミドといい、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を持つ機能性ディスペプシアに適応を取った初の治療薬である。

機能性ディスペプシアとは
機能性ディスペプシア(以下FD)は症状を説明できる疾患がないにもかかわらず、
持たれ感(たべものがいつまでも胃内に停滞しているような不快感)、早期膨満感(食事開始後すぐに摂取量以上の食べ物で満たされているように感じて、それ以上摂取できなくなる感覚)、心窩部痛(心窩部における痛み)、心窩部灼熱感などがある症候であり、
今までは確固たる適応をもった薬剤は無かった。

機能性ディスペプシアは今まではH2ブロッカーやガスモチン、六君子湯などで治療することが主であった。

アコファイドは胃腸のアセチルコリンを促進し、消化運動を改善する薬剤である。
上記の中では、ガスモチンがセロトニン5-HT4受容体を刺激して、アセチルコリンという物質を遊離させる。そのアセチルコリンの作用により、胃腸の運動が活発になるという機序であるため、アコファイドと少し、機序が重なる。
併用は注意した方がいいだろう。

機能性ディスペプシアは器質的な疾患が無いために、プラセボ効果が効きやすい。
そのため、プラセボにしっかりと有意差を付けて効果を示した薬剤というのが少ない。
アコファイド錠は効果的には優れていると考える。

臨床で現在良く使われているコリンエステラーゼ阻害薬と言えば、アリセプト®やレミニール®などの抗アルツハイマー薬である。
アリセプト®などは、用量を漸増しないと、消化器症状が出てしまう薬剤である。
アコファイドも感受性の強い患者さんだと、飲み始めには消化器症状が出てしまうかもしれない。

しかし、アコファイド錠は基本的には安全性の高い薬剤のようで、その辺は安心できる薬である。

用法において注意してほしいことがある。
用法は“食前”投与である。
この用法は機能性ディスペプシアの食後の膨満感を始めとする食後の症状を抑えるためであるのと、食後では血中濃度AUCが食前より下がる結果を得たためである。
医師の先生方は処方時、薬剤師の先生方は調剤時にお気をつけいただきたい。

一般名はデノスマブであり、ランマーク皮下注と同じ成分である。
ランマーク皮下注は多発性骨髄腫及び固形癌骨転移による骨病変であり、投与方法も4週間に1回、皮下投与という投与方法である。

プラリア皮下注は適応は骨粗鬆症であり、投与方法も60㎎を6ヶ月に1回、皮下注する。
というものである。

骨粗鬆症は長期にわたって薬物を服用または投与しなくてはならない疾患であり、
今回のプラリア皮下注のように6ヶ月に1回という長期の効果がある薬剤は骨粗鬆症治療にとって非常に大きな追い風である。

しかし、一つ危惧することがある。
このプラリア皮下注は基本的に自己注するのではなく、医師の眼前にて投与を確認する薬剤となっている。

薬歴管理をしっかりしないと、投与間隔が6ヶ月と非常に長いため、プラリア皮下注の投与の如何自体がわからなくなる事が危惧される。

その状態でビスホスホネートが処方されると重複となる可能性があり、副作用である低カルシウムのリスクが増大することに注意が必要である。

また、顎骨壊死の副作用もあり、歯科治療の際には注射したことを伝える必要がある。
プラリア皮下注シリンジは低カルシウムの副作用が少なくない。
さらには投与後1週間後が低カルシウムのピークであり、その間は血液検査などで低Caの有無を確認する必要がある。
低カルシウムの予防のため、第一三共ではデノタスチュアブル配合錠というものも付属で売り出している。

中身はカルシウム、天然型VD、マグネシウムであり、予防として服用することを推奨している。

中身はOTCのサプリメントのレベルなので、デノタスチュアブル錠でなくてもいいのだが、先ほどのプラリア皮下注の投与の有無という面ではデノタスチュアブル錠を服用しているというのが、プラリア皮下注を投与しているという目印になるかもしれない。

一般名はグリコピロニウムであり、吸入薬のムスカリン受容体拮抗薬である。
適応はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)であり、スピリーバの対抗馬という事になる。

COPDの治療薬は昨今、次々と新しい製剤が出ている、または適応拡大されているような気がする。
ここでCOPDの治療薬をおさらいしたい。
まず、長時間作用型抗コリン薬(ムスカリン受容体拮抗薬)はスピリーバ®と今回発売のシーブリ®が現在使用可能である。
そして、長時間作用型β2刺激薬がオンブレス®、オーキシス®、セレベント®、ホクナリンテープ®、(以下はステロイドも配合)アドエア®、シムビコート®である。
ただし、β2刺激薬は喘息をβ2刺激薬だけでコントロールすると予後が悪くなる臨床結果を得ている。COPDか喘息かはっきりしない場合はβ2刺激薬だけのコントロールは避けなければならず注意が必要である。

さらに、短時間作用型抗コリン薬(ムスカリン受容体拮抗薬)としてはアトロベント®、テルシガン®があり、
短時間作用型β2刺激薬としてはベネトリン吸入薬®、サルタノール®、アイロミール®、メプチン®、ベロテック®などがある。

というわけで、スピリーバと新薬のシーブリの比較をしたい。
中身の成分自体はスピリーバのチオトロピウム臭化物水和物とシーブリのグリコピロニウム臭化物との間では大きな差は無いようだ。
というわけで、デバイスの面で比較しようと思う。

まず、シーブリのスピリーバより優れている点を述べたいと思う。
①カプセルの回転が縦回転なので、スピリーバではできなかった寝ながらの吸入ができるという点である。
※これはオンブレス吸入薬の回でも書いた。
②デバイスの形状が小さく、スピリーバのように丸くつるつるしていない。
③針のボタンが両方向から押せるため、スピリーバに比べて針のボタンが軽い。
※スピリーバは片方のボタンで両方向から針が出る構造になっているため、ボタンがやや重い。
④吸入すると甘みを感じ、吸入しているかどうかがわかりやすい。

次に、シーブリのスピリーバよる劣っている点だが、
①吸入カプセルの入ったシートは表面のシートを剥がして出すタイプのシートなのだが、
明らかに押して出すようなデザインであるため、押してカプセルをつぶしてしまう可能性が高い。
※ただし、押しつぶしてしまっても形を整えたらうまく回って吸えたので、潰してしまった場合は形を整えることを試みていただきたい。
②スピリーバのように回っているところが目視できない。
③上記の④にも関連するのだが、甘みを感じるくらいの乳糖が充填されているので、粉の量がスピリーバよりも多い。そのため、むせる事がある。
 対策としては、すこし喉を水かなんかで湿らせて吸入することである。

シーブリ吸入薬は非常に優れたデバイスであると思う、しかし、当薬剤部でもシーブリ勉強会時に吸入にやや手こずっている薬剤師も何人かいた。
患者さんならなおさらであるので、しっかりとした吸入指導が必要である。
また、吸入カプセルのシートは剥がすタイプであるので、その点も指導する必要がある。
※同じデバイスのオンブレスは押し出すタイプのシートであるのがまたややこしくしている。

ボナロン(アレンドロン酸)のゼリー剤が出た。
ボナロンはビスホの中でも最も処方されるものである。

ボナロンは以前ボナロン点滴静注というのが発売になって、
 ビスホスホネート製剤には投与できなかった(投与禁忌であった)
“30分以上上体を起こしていることや立っていることのできない患者”にも投与できる製剤というのが特徴的であるビスホスホネートであった。

今回はさらに剤形が加わり、ゼリー製剤が発売となった。

ゼリー製剤になったことで、ビスホ服用時の
・服用後30分横にならない
・コップ一杯の水(約180mL)で服用する
というところがすこし緩和されると思う。
これらは錠剤が食道にひっかかるという事態を防ぐためだからである。

しかし、添付文書にはまだ、上記の服薬指導をするようには記載がある。

上記の事を遵守するのがやや困難な患者さんには錠剤からゼリー剤への変更を提言してもいいのではないかと思う。

このゼリーの基剤はアレンドロン酸とキレートを作らないものでできているようであり、
アレンドロン酸の効果が減弱することはないという。

味はほんのり甘い味であり、服用量も少しで飲みやすいと思う。

私はこのゼリー製剤をすこし口にいれてみて、ゼリーというのはすこぶる飲みやすいと感じた。いろんな製剤がゼリー製剤になると患者さんも喜ばれるのではないかな?とも感じた。